たこがせんべい状にプレスされた食べ物、たこせん
私は生まれてこの方こう思って生きてきた。たこせんといえばたこを丸々数匹ワッとプレスして、せんべい状にした食べ物である、と。
しかし、いくつかの地域ではそうではないらしい。何でもたこ焼きをせんべいで挟んだおやつ的なサムシングであるという。え?本当に言ってる?
聞けば関西、特に大阪の方ではたこ焼きの方のたこせんが主流らしい。これは意外なことを知ったと、先日帰省のついでに母に話してみたところ「いや、たこ焼きを挟むのが普通でしょ」という反応が返ってきた。たこせんといえばたこプレスせんべい(以下、たこがプレスされたたこせんをこのように呼称します)だと思ってたの、家族の中でもおれだけなんだ。
たこ焼きがせんべいに挟まれた食べ物、たこせん
たこ焼きせんべい(以下、たこ焼きがせんべいに挟まれたたこせんをこのように呼称します)は浅草でも食べられるという。行くしかない。全ての決着をつけよう。
東武スカイツリーライン浅草駅から徒歩3分程度歩いたところにある『蛸たこ×ころも兄弟』にたこ焼きせんべいはあるという。近い。
もう最近は少し外に出るだけで大量の汗とともに「体力の限界。気力もなくなり、帰宅することにしました」と言いたくなるので駅から近いだけで本当にありがたい。
のれんのデザインは宇宙人捕獲の写真とタコ型宇宙人のイメージをかけたものだろうか。ちょっとおしゃれだ。
賞味期限3分とはまたキャッチ―なものである。3分なんて食べている最中に過ぎてしまうのでは?と思ったが、実家を出て以来1か月くらいなら賞味期限が切れても平気で食べられるようになったので無問題である。
おお、確かにたこ焼きがまるまる2つ入っている。さらにせんべいにソースをかけた上にあげだまがまんべんなくかかっている。こんなん絶対うまいんじゃないの。
たこ焼きはたこ焼きとしてもちろんうまいのだが、甘めのソースとあげだまがいい味を出している。いわゆるソースせんべい的な駄菓子的な味わいが強いんだ。
あまりの暑さに店内で食べてしまったが、これは食べ歩きにもぴったりだ。あまじょっぱい味をグッと黄色い水で流し込むのがもう、あれです。人生。流した汗の分だけおいしさが増している。
たこ焼きは比較的ふわとろだが、これは他のたこせんも共通なのだろうか。せんべいのパリパリと合わさり食感としても楽しいが、カリっとしたたこ焼きを挟んだパターンも食べてみたいな。
なるほど、これがたこ焼きせんべいのたこせんか。今までたこプレスせんべいこそたこせんと信じてきたが、これはこれでかなり良いものだ。末永く流行ってほしい。ビールに合うし。

