バーテーブルっぽいものを用意
冒頭のMCのイメージ、こんな感じである。
できる限りのMCっぽい装いと、バーテーブルっぽいものを用意した。
2メートル先ぐらい。本当はもっと遠くて、モニターはもっと大きいのだろう。距離と大きさの関係を考えると、リアルさはキープできているのかもしれない。
そしてこの環境で、映画を一本見ることにした。せっかく見るならとことん見たいという気持ちと、見るはずのない長さの映像を見たMCはどうなっちゃうのだろうという興味がある。
やってみよう。VTR、スタート!
目線を下げたくなる、という発見
見ているのは『響け!情熱のムリダンガム』という映画。インドの映画である。
ムリダンガムという打楽器職人の息子が、奏者を目指す物語。インド映画で音楽がテーマだし、歌や演奏のパートがたくさんあって見づらくても楽しめるのではないかと思って選んだ。
見始めてまず思った。
小さくて字幕が読めない。分かりやすい演出や演技で何が起こっているのかは把握できるが、せっかくなので字幕も読みたい。
モニターに目線を合わせると字幕が読める。
テレビ番組のMCの人が、姿勢を低くしてモニターやカンペに目線を送る様子を見たことがあるが、こんなに効果があるのだ。
この姿勢は、足にかかる負荷を分散しつつ、目線を下げてモニターを見やすくする効果もあることが分かった。
MCっぽい時間があった
物語が進み、楽しくなったり悲しくなったりした。撮っていた映像を見返すと、MCっぽい仕草をしている僕がいた。人はバーテーブルの側で映像を見るとMCになるのだ。