スーツの襟
撮影が終わって原稿を書こうという時、映像を見返して愕然としていた。
気づいて直した記憶がないから、これ、ずっとこうなのだ。
なんなんだ、本当に。いつまでこんな失敗をするんだ、恥ずかしい。
同じ写真が続くので、ここでバーテーブルっぽい物体の作り方を紹介します。
なんとノー買い出しで完成した。情報としての価値はゼロに近いが、撮影当日の僕に勢いが生まれました。
映画鑑賞に戻ろう。
字幕を読もうとし続けると疲れるので、たまに意識を緩めてぼんやり映像と音だけを追うのだが、そうするとちょっと意識に余裕があって所在ない感じになる。
MCがVTRを見ながらみかんを剥く番組ってあんまりないだろうな。突然休憩中っぽくなる。
そして、立ちっぱなしは疲れる。しかも座ると字幕が読める。
「いけないぞ、俺はMCだぞ」と思って立ち、疲れてまた座る、を繰り返していた。
そんな風に2時間を過ごした。
映画は最高だった。分かりやすくて楽しいストーリーの中に、現代に残るカースト制度の問題や業界間の軋轢などが描かれていてすごく見応えがある。
南インドの音楽もとても良くて、かなりの時間ゆらゆら踊りながら見ていた。立って見るのに向いていたのかもしれない。
もっと疲れるかと思っていたが、体は元気だ。たまに座ったし、踊ったり食べたり、程よく活動できたからかもしれない。
もう1つ分かったのが、表情である。自然に見るだけでは芸能人のワイプのようなメリハリのある表情にはならなかった。あれは本当にすごい。
些細なことがいくつか分かった。よし、映像も終わったのでこちらも終わろう。
仕切る能力も勇気もないが、MCになれて楽しかった。
撮影が終わって原稿を書こうという時、映像を見返して愕然としていた。
気づいて直した記憶がないから、これ、ずっとこうなのだ。
なんなんだ、本当に。いつまでこんな失敗をするんだ、恥ずかしい。
ここから
会員特典コンテンツです
この先は「デイリーポータルZをはげます会」会員向けの有料コンテンツです。会員になるとごらんいただけます。
<もどる | ▽デイリーポータルZトップへ | |
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |