最近のティラノはちょっと違う
ティラノサウルスといえば恐竜の王様で、本や映画にもよく登場する。
このティラノサウルスだが、研究が進み、新しい事実がわかってくるにつれ、以前と様子が変わってきた。
とくにこの数年が一番変わった気がするのだ。
まず羽毛が生えた。
恐竜が進化していった先は鳥なので、ティラノのDNAにも羽毛が生える情報が刻み込まれていたはずだ、という理屈である。
ほんとだろうか。ケンタッキーフライドサウルスである。
そして長年研究者たちを悩ませているのが「恐竜の色わかんない問題」だ。
そもそも皮膚が化石として残っていること自体レアらしく、さらに色素は年代を経ることで劣化してしまうので、当時の色がはっきりと特定できないのだとか。
赤い文字で書かれた看板が色あせて何言ってんのかわからなくなるだろう。数年であれなのだ、何億年も経ったらそりゃあ色が残らなくてあたりまえなのかもしれない。
ということは、だ。恐竜、もしかしたら水色だったりピンクのブチ柄だったりした可能性も残されているのだ。それはそれで夢がある。
その可能性に気づいたフィギュアメーカーが、自由に色を入れ始めた。特に人気のティラノについてはいろいろな色で展開されている。
実に自由である。もちろんこの中に正解があるかもしれないし、ないかもしれない。
こうやって毎年のように新説が出て形を変えていく動物は、フィギュアを作るメーカーもやりがい半分、頭痛の種半分だろう。
ちなみに上のフィギュアはシュライヒというドイツのメーカーが作っている。
シュライヒは精巧にできた動物フィギュアが有名だが、恐竜もたくさん作っている。
ずっと前にものすごい形をした恐竜のフィギュアを見つけたので思わず買ってしまった。
この時はケツァルコアトルスを知らなくて、おもしろい形をした恐竜がいるんだな、程度の認識だった。
何年かあとになって、横浜で行われた恐竜の展示を見に行った時にケツァルコアトルスの骨格標本が展示されていて驚いた。
フィギュアの印象からちっちゃいコウモリみたいなのを想像していたのだ。でも化石を見たら超巨大だった。なにせ体長10メートル、体重200キロである。
イメージはフィギュアや絵から強く影響を受ける。
ティラノサウルスも実物を見たらぜんぜん違ったりするのかもしれない。正解を知りたいような、知りたくないような、そんな気持ちです。
シュライヒの中でいちばん派手なティラノサウルスはこちら
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