それぞれのラストステージ
パリ:で、僕の最後なんですが、同じところから選んでしまったので、また寿司なんです。
ナオ:すっげー! というかもう。この5品だけで、キャビアあり、フォアグラあり。
パリ: そうそう。うにもあり。
ナオ:大贅沢ですね。
パリ:この海のフォアグラが、さっきのロッシーニ風とかぶってて、あん肝なんですが、よくあるスライスじゃなくて、一度ほぐしてペースト状にしてあるっぽくて、ふわっふわなんです。
ナオ:そうなんだ。
パリ:で、うにとともに炙られた香ばしさもあって、そりゃもう、うまいですよ……。わたあめのように溶ける。
ナオ:へー!
パリ:で、これ、はしたないからあまり人に見せるべきではないかもなんですが、ここだけの話ということで……。
ナオ:はい!
パリ:そもそも1貫をぱくりだと自分には旨みが過剰すぎるし、もう、ひと口でいかず、ちびちびいけるんじゃないかと、2貫目、
ナオ:ほぐしてね。
パリ:寿司への冒涜。ただ、そうしたら20口ぶんくらいになって、もうずっと酒飲めました。小さいひと口ごとでもガツーンとうまくて。至福だった……。という感じかな、こちらは。
ナオ:ありがとうございます。私は最後やっぱり、っていうかいつもの自分なら「鯛出汁あさりたっぷりラーメン」をすすってそうなところなのですが。
パリ:あ、確かに、ラーメンもあるから。
ナオ:でもその隣に「最後の〆に食べたくなる、素うどん」っていうのがあって。杉玉ですから、なんか仕掛けがあるんじゃないかと思ったんですよ。
パリ:うんうん。どうくるか。
ナオ:「、」があるのも怪しいでしょ?
パリ:なんらかのメッセージっぽい。
ナオ:一呼吸おいて「素うどん」。なのでそれを注文してみました!
パリ:おおー! 楽しみ。
ナオ:これでした!
パリ:はは。急にシンプルうどんだ!
ナオ:でも、もちもちして美味しかったですよー! シメにぴったり。
パリ:確かに、海のフォアグラ寿司とか食べたあとは、これで締めたい気がする。無性にうどんが食べたくなってきました
ナオ:こうなるとラーメンのほうを見てみたくなりました。リベンジが必要だなー。
パリ:何人かで行ってわいわいも飲みたいですよね。
ナオ:ですね! あとそうだ。この、
ナオ:っていうのが不思議に美味しかったですよ。緑茶&柑橘サワーみたいな?
パリ:へー! こんなのもあったんだ
ナオ:炭酸で、酸味があって、でも緑茶。あ、五・七・五になったな。
パリ:飲んでみたいな、寿司屋のサワー。
ナオ:はは。いい短歌ができました。
素敵なお店でした
パリ:今、すごく勢いがあってあちこちにできてて、お客さんを楽しませてくれようという想いも強く感じられて、いいお店でした。
ナオ:ね! サクッともいけるし、数人でテーブルでも楽しそうだし、流行る理由がいろいろとわかった気がします。
パリ:メニュー開発に参加させてほしい。「この春、恋に落ちた小肌」とか。
ナオ:杉玉っぽい。
パリ:「名前だけ考えといたから、あとやっといて!」って。
ナオ:あとそうだ、季節限定メニューもありませんでした? 「すしのこフライドポテト」とか、気になるのいろいろあったなー。
パリ:「すしのこ」って酢飯の素の商品名ですよね? すぐまねできる!
ナオ:そうですそうです。どんな味になるんだろう。
パリ:まぁ、結論としては、楽しくて美味しかったという、当たり前の。
ナオ:はは。完全にそうですね。行って良かったという。
パリ:おすすめです!