衝撃のキャビア寿司
パリ:残りの3品、僕はもうバーっと頼んでしまったんですが、寿司もひとつは食べておこうと選んだのが「キャビア寿司 ※ランプフィッシュキャビア使用」(406円)。
ナオ:うおー! セレブ寿司っぽい。
パリ:まさかの、
ナオ:ははは。こうくるんですか!? どういうこと?
パリ:こうきたんですよ。缶に「キャビア イミテーション」って書いてあって。で、これ寿司じゃないじゃん! って思って、とりあえず開けてみたら、
ナオ:えー! 杉玉ー!
パリ:杉玉よ!
ナオ:「どんだけー!」みたいな感じの、「杉玉ー!」
パリ:はは。ネットで 「どんだけ 類語」で検索すると出てくるやつ。しかしこれは、どんだけすぎじゃないか?
ナオ:やられましたね。どういう味わいなんですか? キャビアって食べたことないかもしれん。
パリ:そうそう。だから僕はそもそも語る資格がないんですが、本家チョウザメの卵と、似てるんでしょうね。ランプフィッシュという魚の玉子が。
ナオ:なるほど。
パリ:で、それを缶からいったん取り出し、酢飯、このキャビア。あと、間に何か挟まってるんだけど、わかんないんですよ。
ナオ:ははは。謎多い!
パリ:ねぎとろなのかな? 薄〜く。で、この玉子自体は、プチプチっとして、海っぽい香りがして、塩気強目で、つまり、うまいんですよ。本物のキャビアって、これよりうまいの? したらすごくね? っていうくらい
ナオ:へー! インパクトもあり、美味しくもあって。
パリ: あと、寿司と言いながらちびちびつまめるから、酒のつまみにばっちりすぎて。
ナオ:そうかそうか、1貫としてひと口で食べなくていいから、もっとマイペースにいけると。
パリ:「えー! こういうものなの!」っていう体験も含め、すごく良かったですよ。
ナオ:これはびっくりしました。では、そのままパリッコさんの4品目をお願いします。ちなみにお酒は切り替えたり?
パリ:はい。チューハイのコーナーに「プレーン」があるのが嬉しくて飲み。
パリ:さらに、このあとのつまみを食べつつ、ジャスミン焼酎のジャスミン茶割りを飲んだりしました。
ナオ:わかる。私もプレーン酎ハイを。
パリ:プレーンっていう、もう、文字だけで嬉しくなりますね。「わかってくれてる!」って。
ナオ:ね!
「いっそ、地球をテンプライズ」
パリ:で、僕の次なんですけど、メニューを相当読み込んだわりに勘違いしてて。
「鮪ロッシーニ風」いきました。ロッシーニがなにかもわからずに。
ナオ:またも謎メニューだ。わからないなー。
パリ:ね。フランス料理? かな? みたいな。それで、ちょっとしたおつまみみたいなものだと思っていたら。
ナオ:えー! 杉玉ー!
パリ:寿司だったんです。確かに「極み寿司」のコーナーだったわと。
ナオ:寿司と真摯に向き合ったからこそ生み出せた。一歩先をいく寿司。それこそが「極み寿司」とありますね。気合入ってる。極めたなー!
パリ:これ、たぶんなんですけど、下から、酢飯、マグロの炙り、あん肝の炙り、トリュフだと思うんですよね。けど、そもそもロッシーニってなんだ? 今、調べましょう。
ロッシーニとはフランス発祥の肉料理の一つ。牛ヒレ肉にフォアグラのソテーをのせ、上から削ったトリュフを散らすというなんともリッチな一皿です。
この料理を発案したのは19世紀に活躍した作曲家ジョアキーノ・ロッシーニ。美食家としても知られた彼は食への探求心が極めて強く、「世界で初めてトリュフを生で食べた」という逸話も残っているほど。
以上こちらのサイトより。
ナオ:なるほど。
パリ:トリュフだやっぱり。そして、フォアグラをあん肝で代用してるんだ。
ナオ:すごいな。ロッシーニ、やりすぎ!
パリ:やりすぎロッシーニ。
ナオ:はは。新しいバラエティ番組みたいな。
パリ:で、それをさらに寿司にしてるんですよ。まぐろのスッシーニというわけですよ。
ナオ:なるほど、一番シンプルに言うとしたらスッシーニなんだ。旨味の洪水って感じですかこれは。
パリ: 洪水です! なんですが、理解も言語化も、とうてい追いつかない。ただ「うまい!」っていう。「うまいうまい! 大将!なんだかわかんないけどうまいよこれ!」って。
ナオ:はは。確かにもうこれは、うまいとしか言えなそうというか、うまいの塊みたいな感じなんですね。
パリ:ですね。うまいハンマーでガツーン!
ナオ:それに比べると私はだいぶ無難だったかもしれない。けどすごく美味しかったのが、「おでんの大根なのに天麩羅」でした。
パリ:あ! それ気になった!
パリ:激烈うまそうじゃないですか。
ナオ:すごく美味しかったですよ! まさにそのままで、おでんの大根を天ぷらにしてあって、塩で食べるんです。「杉玉ー!」って感じではないけども。
パリ:2種類の塩で!
ナオ:はい! 抹茶塩となんだろう、いい塩っぽいのとで。
パリ:なにかこう、新たなる可能性も感じますね。
ナオ:それこそ、おでんの具を片っ端から天ぷら化してほしい。
パリ:はは。ぜんぶ揚げていく。
ナオ:テンプライズしてほしい。
パリ:(株)テンプライズ。
ナオ:なんでも天ぷらにする会社ね。「いっそ、地球をテンプライズ」のCMでおなじみの。
パリ:ははは。我が社の経営理念は「天ぷらにできないものはない」です!
ナオ:とんでもない勢いの社長。
パリ:地球温暖化は、テンプライズで解決できます。
ナオ:もう逆に揚げちゃえと。しかしこれはいいつまみだったなー。
パリ:こんど食べに行こ。
ナオ:次行くときも食べたい。おすすめです