特集 2023年10月22日

攻めてる居酒屋「杉玉」へ行って感想を語りあう会

衝撃のキャビア寿司 

パリ:残りの3品、僕はもうバーっと頼んでしまったんですが、寿司もひとつは食べておこうと選んだのが「キャビア寿司 ※ランプフィッシュキャビア使用」(406円)。

ナオ:うおー! セレブ寿司っぽい。

パリ:まさかの、

020.jpg
こうきました

ナオ:ははは。こうくるんですか!? どういうこと?

パリ:こうきたんですよ。缶に「キャビア イミテーション」って書いてあって。で、これ寿司じゃないじゃん! って思って、とりあえず開けてみたら、

021.jpg
こうきました

ナオ:えー! 杉玉ー!

パリ:杉玉よ!

ナオ:「どんだけー!」みたいな感じの、「杉玉ー!」

パリ:はは。ネットで 「どんだけ 類語」で検索すると出てくるやつ。しかしこれは、どんだけすぎじゃないか?

ナオ:やられましたね。どういう味わいなんですか? キャビアって食べたことないかもしれん。

パリ:そうそう。だから僕はそもそも語る資格がないんですが、本家チョウザメの卵と、似てるんでしょうね。ランプフィッシュという魚の玉子が。

ナオ:なるほど。

パリ:で、それを缶からいったん取り出し、酢飯、このキャビア。あと、間に何か挟まってるんだけど、わかんないんですよ。

ナオ:ははは。謎多い!

パリ:ねぎとろなのかな? 薄〜く。で、この玉子自体は、プチプチっとして、海っぽい香りがして、塩気強目で、つまり、うまいんですよ。本物のキャビアって、これよりうまいの? したらすごくね? っていうくらい

ナオ:へー! インパクトもあり、美味しくもあって。

パリ: あと、寿司と言いながらちびちびつまめるから、酒のつまみにばっちりすぎて。

ナオ:そうかそうか、1貫としてひと口で食べなくていいから、もっとマイペースにいけると。

パリ:「えー! こういうものなの!」っていう体験も含め、すごく良かったですよ。

ナオ:これはびっくりしました。では、そのままパリッコさんの4品目をお願いします。ちなみにお酒は切り替えたり?

パリ:はい。チューハイのコーナーに「プレーン」があるのが嬉しくて飲み。

022.jpg
「プレーン酎ハイ」(373円)

パリ:さらに、このあとのつまみを食べつつ、ジャスミン焼酎のジャスミン茶割りを飲んだりしました。

023.jpg
「JJ ジャスミン焼酎×ジャスミン茶割り」(439円)

ナオ:わかる。私もプレーン酎ハイを。

024.JPG
当然のように

パリ:プレーンっていう、もう、文字だけで嬉しくなりますね。「わかってくれてる!」って。

ナオ:ね!

いったん広告です

「いっそ、地球をテンプライズ」 

パリ:で、僕の次なんですけど、メニューを相当読み込んだわりに勘違いしてて。

025.jpg
このあたりに気になるものが多くて

「鮪ロッシーニ風」いきました。ロッシーニがなにかもわからずに。

ナオ:またも謎メニューだ。わからないなー。

パリ:ね。フランス料理? かな? みたいな。それで、ちょっとしたおつまみみたいなものだと思っていたら。

026.jpg
「鮪ロッシーニ風」(406円)

ナオ:えー! 杉玉ー!

パリ:寿司だったんです。確かに「極み寿司」のコーナーだったわと。

ナオ:寿司と真摯に向き合ったからこそ生み出せた。一歩先をいく寿司。それこそが「極み寿司」とありますね。気合入ってる。極めたなー!

パリ:これ、たぶんなんですけど、下から、酢飯、マグロの炙り、あん肝の炙り、トリュフだと思うんですよね。けど、そもそもロッシーニってなんだ? 今、調べましょう。

ロッシーニとはフランス発祥の肉料理の一つ。牛ヒレ肉にフォアグラのソテーをのせ、上から削ったトリュフを散らすというなんともリッチな一皿です。
この料理を発案したのは19世紀に活躍した作曲家ジョアキーノ・ロッシーニ。美食家としても知られた彼は食への探求心が極めて強く、「世界で初めてトリュフを生で食べた」という逸話も残っているほど。
以上こちらのサイトより。

ナオ:なるほど。

パリ:トリュフだやっぱり。そして、フォアグラをあん肝で代用してるんだ。

ナオ:すごいな。ロッシーニ、やりすぎ!

パリ:やりすぎロッシーニ。

ナオ:はは。新しいバラエティ番組みたいな。

パリ:で、それをさらに寿司にしてるんですよ。まぐろのスッシーニというわけですよ。

ナオ:なるほど、一番シンプルに言うとしたらスッシーニなんだ。旨味の洪水って感じですかこれは。

パリ: 洪水です! なんですが、理解も言語化も、とうてい追いつかない。ただ「うまい!」っていう。「うまいうまい! 大将!なんだかわかんないけどうまいよこれ!」って。

ナオ:はは。確かにもうこれは、うまいとしか言えなそうというか、うまいの塊みたいな感じなんですね。

パリ:ですね。うまいハンマーでガツーン!

ナオ:それに比べると私はだいぶ無難だったかもしれない。けどすごく美味しかったのが、「おでんの大根なのに天麩羅」でした。

パリ:あ! それ気になった!

027.JPG
「おでんの大根なのに天麩羅」(406円)

パリ:激烈うまそうじゃないですか。

ナオ:すごく美味しかったですよ! まさにそのままで、おでんの大根を天ぷらにしてあって、塩で食べるんです。「杉玉ー!」って感じではないけども。

パリ:2種類の塩で!

ナオ:はい! 抹茶塩となんだろう、いい塩っぽいのとで。

パリ:なにかこう、新たなる可能性も感じますね。

ナオ:それこそ、おでんの具を片っ端から天ぷら化してほしい。

パリ:はは。ぜんぶ揚げていく。

ナオ:テンプライズしてほしい。

パリ:(株)テンプライズ。

ナオ:なんでも天ぷらにする会社ね。「いっそ、地球をテンプライズ」のCMでおなじみの。

パリ:ははは。我が社の経営理念は「天ぷらにできないものはない」です!

ナオ:とんでもない勢いの社長。

パリ:地球温暖化は、テンプライズで解決できます。

ナオ:もう逆に揚げちゃえと。しかしこれはいいつまみだったなー。

パリ:こんど食べに行こ。

ナオ:次行くときも食べたい。おすすめです

⏩ 次ページ:それぞれのラストステージへ

<もどる ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

banner.jpg

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ