特集 2019年8月16日

愛知のべとべとしたお菓子

これのことです

タイトルからして愛知で売られているべとべとしたお菓子をまとめた記事のように思われた方も多いのではないかと思いますが

違うんです、すみません。

これは「愛知のべとべとしたお菓子」と僕が呼んでいたお菓子についての記事です。

その名も「生せんべい」。べとべとしていて美味しいんです。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

前の記事:5センチのドミノは2メートルの壁を倒せるのか

> 個人サイト むかない安藤 Twitter

愛知にはべとべとしたお菓子がたくさんある

書き出しから同じことしか言っていないような気がしてならないが、愛知にはべとべとしたお菓子がいくつかある。

なかでもすぐに思いつくのは「ういろう」ではないだろうか。

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ういろ

「ういろう」ではなく「ういろ」なのか。売られ方が意外ではないか。何かの素材なのか。

言いたいことはたくさんあるだろう、わかる。もしかしたらあなたの知っている「ういろう」は下の写真のような形状なのかもしれない。

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ういろう

愛知には実に様々な「ういろう」もしくは「ういろ」が存在する。そのすべてがういろうであり、ういろなのだ。

多様性は尊重すべき、そんな社会の風潮をはるか昔から予言していたかのような商品展開である。(予告:ういろうについては改めて来月アイデムと一緒にくわしく掘り下げる予定なので楽しみにしていてください)

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これもういろ
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これぜんぶういろう(もしくはういろ)

ういろう、もしくはういろ、と呼ばれて売られているものは、だいたいべとべとしていてうすら甘くて美味しい。

種類が多すぎて選びきれないということであれば、パッケージを見て気に入ったもの、または店員さんと気が合ったお店のういろうを買えばいいと思う。どれも大きく違わないし、だいたいどれも美味しい。

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べとべとだけど試食できる

少しだけ脇道にそれるが、ういろうをはじめ、愛知のお菓子はべとべとしていることが多いわりに、試食が充実していることも多い。

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直前まで冷やしてあったり(ういろうは直前に冷やすと美味い)。
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皿とスプーンを常備していたり。
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つまようじでうまくサーブしてくれたり。

べとべとしとるけどなあ、そんなもん食べてもらわないかんがや、ということだと思う。

知多半島の方に行くとえびせんべいが無限に試食できる工場なんかもあるので、愛知はきっとそういうプレートの上に位置しているのだろう。

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生せんべい

べとべとしたお菓子を試食して歩いていると、今日の本題である「蜂蜜生せんべい」も見つけることができるはずだ。

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蜂蜜生せんべい

僕は子どもの頃、このパッケージを「岩せんべい」だと思って読んでいた。やわらかくてべとべとしているのに「岩」だなんて硬そうな名前を付けたのは、きっと大人のウィットなんだろうな、と。勝手にいいように解釈していた。

しかし今見るとこれは岩ではなく生だ。

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生せんべい。

この生せんべい、いや、生せんべいなんて呼ぶとちょっと照れるのでこれまで通り「べとべとしたお菓子」と呼ばせてほしい。僕の家では父も母もそう呼んでいた。

このべとべとしたお菓子、でかいわりに薄い。

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薄い。

薄いわりにしっかりと中身が詰まった重さがある。例えるならばiPadである。

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まるで魔法のようだ。

iPadが出た時、魔法みたいな板が出たな、と思っただろう。愛知出身の人は「べとべとしたお菓子みたいなパソコン出たな」と思った。

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このパッケージ、少なくとも30年くらいは変わっていないと思う。

べとべとしたお菓子は家でよく食べた。

逆に言えばこれは外ではちょっと食べられないと思う。なにせ食べ歩きみたいな概念がなかったころから存在しているお菓子なのだ。個包装?なにそれ、である。

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袋から出すと全部出る。
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はじめて見ると驚くだろう。

さてこれ、どうやって食べるのだろうか。

型抜きをしてクッキーを作るのだろうか。生せんべいというくらいだから焼くとせんべいになるのかもしれないな。

残念、どちらも否である。そのまま食べる、が正解だ(パッケージにもそのまま食べるよう書いてあります)。

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ちぎって
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そのまま食べるのだ。

米を原料にして黒糖と蜂蜜とでほんのりとした甘さを付けた素朴な食べ物である。よって味はういろうにも似ている。

ただ、ういろうほど優しくないし、かといってせんべいほど厳しくもない。グミよりも歯が刺さりやすいので食べやすいかと思いきや、でかいので3分の1も食べたら満腹よりも先にあごが疲れる。

慎重にやると黒と白の境界で外すことができるので味の違いを楽しんでもいいが、どちらもほぼ同じ味である。

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慎重にはがすと境界で取れる。

前の会社にいた頃、東北で大きな地震があった。その後にパソコンのモニターの下に置くジェルシートみたいなものが全員に配られたのだ。地震の際にモニターが飛んで行って人に当たらないようにするためのシートである。

それを机に貼っている時、僕の頭の中にはこのべとべとしたお菓子が浮かんでいた。


熱烈におすすめするほどではないですが

愛知のべとべとしたお菓子は無添加のため賞味期限がきわめて短い。それもあってか全国に流通するようなタイプのお菓子ではないと思う。食べたい人はぜひ愛知に来て探してみてほしい。

正直、ぜったい美味いから死ぬまでに食べるべき!というほどのテンションではないです。ただ、たまにものすごく食べたくなる時があるんです。今がそうです、食べたい。

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個人的にお茶よりもコーヒーに合うと思っています。
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