棒から見える世界
これからするお話は、至極簡単かつ、とても大事なこと。まずはあなたが身近に感じてみたい人の身長まで棒を伸ばして下さい。
さあ、その横に立ってみるのです。
ダースベーダーの怖さなんて知っていたはずなのに。その存在をすぐ横に感じたら、ライトセーバーを持つ私の手は震えました。でもこの震えこそ、今の時代に必要な「リアリティ」なのです。
え?「時代とかなんとか言って、いきなり実在の人物じゃねーのかよ!」って?今すぐ178cmの棒を用意して、その横に立ってみて下さい。それが私です。私を感じてもまだ、そんな言葉を浴びせられますか?
阿部寛氏
林編集長はこの企画の相談をした時にまず、「阿部寛は大きいだろうな~」と言いました。撮影当日、準備中に口からこぼれたのも「阿部寛は大きいらしいですよ」。
実際に横に立ってみたら、「阿部寛大きい!」と仰ってました。
Perfume
「ちょっとミーハーみたいですけど」とPerfumeの横に立つ林編集長を見ていて、私は思いました。阿部寛とPerfume、それぞれの横に立った林編集長の顔を並べてみましょう。
20年以上あらゆる状況で写真を撮られてきた人間とは思えないほど、顔がこわばっていますね。そう。これこそまさに、棒だけでも有名人のオーラを感じられることの証左なのです。
イチロー選手と大谷選手
夢の顔合わせですが、ただ並ぶだけでなく同時期にメジャーでプレーすることがなかった2人の夢の対戦も感じられます。
ここで、私達も予想していなかったことに気付きました。存在を感じるだけでなく、「大谷がマウンドから見たイチロー」なんて視線も体感できるのです。
大谷(棒)の位置からバッターボックスのイチロー(棒)を凝視します。するとどうでしょう?見えてくるのです。
バットを持った腕をスタンド方向に伸ばし、ユニフォームの肩付近をまくりあげるあのルーティンが。うん、見えます。絶対に見える。皆さんもそうですね?
さらにさらに。この流れで王と長嶋を調べていたら、2人とも私とほぼ同じ178cmであることが判明。思わぬ4ショットまで撮影できました。
ウェンバンヤマ選手
NBAの2023年ドラフトで一番の注目株となった選手です。この身長で俊敏、3ポイントも上手いというのは驚異的ですね。