ぬいぐるみが好きだ。
大人になってからも、グッとくるぬいぐるみを大人買いしたり、テディベアを抱いて寝たりしている。
そんな私が大事にしている、ドイツの有名ぬいぐるみメーカー「シュタイフ」のちょっと変わったテディベアをお見せしたい。
1880年創業のシュタイフ社は、世界初のテディベアメーカーと言われる、日本でも人気のぬいぐるみブランドである。
私の住むベルリンにも専門店があるのだが、シュタイフのぬいぐるみはデパートやおもちゃ屋さんなどでも売られている。
140年以上前からある老舗ブランドだけあって高級でお堅いイメージがあったが、最近では低価格のラインアップも充実していて、手の届きやすい存在となりつつある。
もともとシュタイフが大好き!というわけでもなかったのだが、12年前にこのデパートで猛烈にヘンテコなテディベアに一目惚れしてしまったのである。
それが、テディタウルスだ。
上半身はテディベア。下半身は馬。クマとウマを掛け合わせて生まれた、テディタウルスである。
ケンタウロスの上半身がまさかクマになるとは思わなかった。
一体どんな人がテディタウルスを提案したのだろう。長い伝統を持つ格式高いシュタイフで、よくこんなぶっ飛んだ案が通ったなと思う。
テディタウルス、最高にヘンテコリンでかわいいのだが、一つだけ難点がある。
一緒には寝れないけれど、火事があったらテディタウルスを抱えて逃げると思う。