ちょっと聞いてよ 2022年7月14日

ドイツのぬいぐるみメーカー、シュタイフの「テディタウルス」はかわいいけど抱きにくい

みんなが憧れるテディベアブランド、シュタイフ。

そんな伝統的で格式高いイメージとは裏腹に、最高にぶっ飛んだぬいぐるみがあるので、ぜひお見せしたい。

1986年東京生まれ。ベルリン在住のイラストレーター兼日英翻訳者。サウジアラビアに住んでいたことがある。好きなものは米と言語。

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ぬいぐるみが好きだ。

大人になってからも、グッとくるぬいぐるみを大人買いしたり、テディベアを抱いて寝たりしている。

そんな私が大事にしている、ドイツの有名ぬいぐるみメーカー「シュタイフ」のちょっと変わったテディベアをお見せしたい。

1880年創業のシュタイフ社は、世界初のテディベアメーカーと言われる、日本でも人気のぬいぐるみブランドである。

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耳にボタンとタグが付いているのがシュタイフのトレードマーク。

私の住むベルリンにも専門店があるのだが、シュタイフのぬいぐるみはデパートやおもちゃ屋さんなどでも売られている。

例えばベルリンの老舗デパート KaDeWe(カーデーヴェー)。
ここにも立派なシュタイフコーナーがある。
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昔ならではのクラシックタイプのテディベアたち。頭と腕が動くようにできている。

140年以上前からある老舗ブランドだけあって高級でお堅いイメージがあったが、最近では低価格のラインアップも充実していて、手の届きやすい存在となりつつある。

ねずみやフクロウなんかもすごくかわいい。
ナマケモノに一瞬心が揺らいだ。

もともとシュタイフが大好き!というわけでもなかったのだが、12年前にこのデパートで猛烈にヘンテコなテディベアに一目惚れしてしまったのである。

それが、テディタウルスだ。 

これが当時の写真。売れ残ってしまったのか、半額で売られていた。

上半身はテディベア。下半身は馬。クマとウマを掛け合わせて生まれた、テディタウルスである。

ケンタウロスの上半身がまさかクマになるとは思わなかった。

上半身だけ見ると「あら〜、かわいいクマさん!」
全身を見ると「うわ〜、なんだこれ〜!」

一体どんな人がテディタウルスを提案したのだろう。長い伝統を持つ格式高いシュタイフで、よくこんなぶっ飛んだ案が通ったなと思う。

テディタウルス、最高にヘンテコリンでかわいいのだが、一つだけ難点がある。

ものすごく抱っこしにくいのだ。
前向きに抱くと胸をキックされる。
横向きもしっくりこない。
仕方がないので下から抱えるスタイルになる。

一緒には寝れないけれど、火事があったらテディタウルスを抱えて逃げると思う。

腕が動くのでロボットダンスもできる。
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