ひょうちゃんをフリスクケースに!?
先日、崎陽軒の横浜工場を取材した。あの「シウマイ」が1日約80万個も製造されるという工場で、それはそれは興奮の連続であった。
ひとしきり工場内を見て回り、最後に広報の山本さんとお話をしていると、磁器のしょう油さし「ひょうちゃん」の話題になった。
山本さん曰く、しょう油を出し切って役目を終えた「ひょうちゃん」は、いろんな第二の人生を歩んでいるという。
山本さん 中を洗って箸置きにしたり、一輪挿しにしたり、マグネットをつけて冷蔵庫に貼っている方もいるんですよ。あと、フリスクのケースにしている方もいらっしゃって。
フリスクのケース……!?
瓢箪から駒、くちびるから媚薬、しょう油入れからフリスクである。しょう油と見せかけてフリスクが出るなんて最高じゃないですか。これはさっそくやってみるしかない。
ひょうちゃん(小)にはミンティアが20個入る
というわけでフリスクを近所のコンビニで買ってきた。
フリスク、久しぶりに買ったのだけど、なんだかイメージと違うものだった。アルミのケースに120個も入ってるし三層構造になっている。こんなんだったっけ。
ひょうちゃんに入れようと思ったら、入口にジャストサイズだった。押し込めば入らないこともないけど、一生出てこなくなっちゃうなこれは。
おかしいな……と、落ち込んでばかりもいられない。人生は短い。
試しにミンティアを入れてみると、さっきより粒が一回り小さいのかすんなり入った。ひょうちゃんの中から「コロン」と微かな音がする。
あんまり入れすぎるとゴムの栓が閉まらないので、最後はほどほどにするのがコツである。
20個も入ればケースの機能としては十分だ。そしてなにより小さくてかわいい。
さっそく街に出てみよう。
磁器の小さな入れ物からミンティアが出てくる。クール。
なんだか打ち出の小槌でも振っているかのような不思議さがある。