特集 2024年8月8日

簡単ステレオカメラで街に出よう(デジタルリマスター)

トイカメラが好きだ。おもちゃみたいなカメラで、精度の悪さがフィルムに現れること自体を楽しむというか。「きれいな写真」ばかりが表現ではないぞ、というか。

その「表現」のあれこれを求めて熱い視線をトイカメラに送っていた日々だったが、その視線の延長線上にたたずむものがある。

「ステレオカメラ」だ。

つまり立体写真の撮れるカメラ。だがしかし、買えば結構するこのカメラ。わざわざ買うのもあれだなーと思っていたら簡単に自作できるらしい。今日は皆さん一緒に目を寄らせましょう。

2005年3月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。(動画インタビュー)

前の記事:イモバンのイモのかわりを考える(デジタルリマスター)

> 個人サイト 妄想工作所

こんな簡単でいいのか

いや、ステレオカメラは別に「トイ」ではないのだった。往年の名機も世に出回ってはいる。が、現在製造しているメーカーはごく少なく、写真のメインストリームからは明らかに外れている。

そこがいい。

という人は私だけではないはずだ。なんとか自作したいと思っていたら、あるサイトで超簡単なステレオカメラの作り方を紹介しているではないか。
(「簡易ステレオ写真の勧め」の河野さんにご提供いただきました。ありがとうございました。)

どれくらい簡単かといえば、上の写真にもある通り。つまりこういうことである。

RIMG4329-topaz-text-shapes-2x.jpg
フィルム付カメラを2個買う。
RIMG4334-topaz-standard v2-2x.jpg
連結に邪魔な出っ張りを取り去って・・・
RIMG4335-topaz-text-shapes-2x.jpg
とにかくテープでつなぐ!
RIMG4337-topaz-text-shapes-2x.jpg
「俺ステレオカメラ」の完成さ。

コロンブスの卵というか、「写るんですでステレオカメラ」というか。これでいいのか!何か角度の計算とか、フィルム送りへの細工とか、そういうものはどこに行った!

と暴れたくなるくらい、あっという間にできた。実際は技術とかシステムなんて、こういう単純なことかもしれない。文系だからといって、遠巻きに見ることはないのだ。

対象物をだいたいファインダーに収めたら、手ブレのないようにして左右のカメラのシャッターを同時に押すだけなのである。

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