花火をつけたい
ケーキやパフェなどに花火が刺さっているのよく見る。誕生日や記念日のサービスとしてつけてくれるお店も多い。
特別なお祝いの日のことを「ハレの日」、普段の日常を「ケの日」というが、花火が添えてある食事は確実に「ハレの日」である。花火さえあれば、質素な食事でもハレの日の気分が味わえるのではないか。
日常の食卓に花火を添えてみよう!
花火入手
料理用の花火をAmazonで見つけたので買ってみた。通常の花火よりも煙が少ないらしい。
パッケージのトゲトゲは火花を表現しているのだろうか。どちらかといえば遠目で見ることの多い花火が、かなりミクロなスケール感で描かれている。
普通の手持ち花火と違って、持ち手が紙ではなく金属だ。料理に刺しやすいようになっている!!
50本もあるので、惜しげなく日常の食卓に添えていこう!
卵かけご飯
まずは卵かけご飯に刺してみよう。
最近お米も卵も値上がりしているので質素と言っていいのか微妙になってきたが、 日常の料理といえば卵かけご飯であろう。いつもはこれに納豆を追加しているが、出来るだけ質素にしたいので今回はシンプルにいただこう。
早速花火を刺して、火をつける。
部屋中が火薬の匂いに包まれ、一瞬で夏の公園になった。花火という圧倒的存在感がそこにあることにテンションが上がる私。卵かけご飯のグレードが確実にアップしている。これは、ハレの日の卵かけご飯だ……!!
室内で花火をしているという背徳感もあった。全く煙が出なかったが、火薬の匂いはあるので換気は必須である。
カップラーメン
卵かけご飯は日常的に食べ過ぎているので、個人的に質素感が足りない気がした。違う方向の質素な食べものに花火を添えてみよう。
謎肉増量中だから、通常よりもすでにハレの日の要素がある。花火をつけたら謎肉増量のお祝いをしている感じになるだろうか。
花火の間にラーメンが伸びる可能性があるので、お湯を入れて3分待っている間に花火をつけよう。
いつもならスマホを見てなんとなく過ごすこの時間が、「花火を見る」という優雅な時間に変わった。シンプルに暖かい「火」を見ていることの癒しが花火にもある。
このカップラーメンが持っている哀愁はなんなんだ。
ポテトチップスだったら、この寂しさはないだろう。どちらかといえばパーティ寄りの食べ物だから。
食べ物がまとっている「ハレ」と「ケ」の雰囲気は、同じぐらいの値段でも食材によって全く異なる。どちら側にいる食材かは、栄養素でもなく、食べる頻度でもなく、なんとなく透けて見える食べる側の孤独感で決まるのだろうか。火が消えると共に、その寂しさがぼうっと立ち現れる。
プロテインとカロリーメイト
効率化を重視した食べ物に、娯楽である花火を添えたらどうだろうか。プロテインとカロリーメイトに刺してみよう。
これだけで食事を終わらせる人もいるのだろうが、 花火という娯楽を添えることによって人間味のある食事になった。
私の妹は、夜歩きながらプロテインを飲むことで1食のご飯としてカウントしていると言っていた。早く寝るための効率化らしいが、せめて飲む前に花火を眺め、食を楽しむ心を思い出して欲しい。
カロリーメイトの穴に花火を刺すと、かなり安定するという発見もあった。それ専用に作ったと言ってもいいぐらいのフィット感である。
質素な食卓とは
いろんな人に質素な食事について聞いたところ、白ごはんをベースに、梅干し、漬物、冷奴などのセットを質素と認識している人が多かった。宮沢賢治の「1日玄米四合と味噌と少しの野菜」みたいな世界観が、共通認識の質素料理なのだ。
最後に盛大に質素な食卓を味わおう!
絹ごし豆腐にしたから柔らかくて、花火が倒れないかちょっと心配。冷奴に花火を刺すときは木綿の方が良いということが分かった。
豆腐が崩れないように気をつけて、いざ点火!!
やはり3つ揃うと迫力がすごい!質素な食事ながらも派手さが感じられる!!これはハレの日の食卓と言っていいのではないか。
火をつけた順番で1つずつ消えていく様は、年末に「ゆく年くる年」を見ているようなもの寂しい気分であった。
盛り上がりがすごかっただけに、火が消えたあとはさっきの3倍ぐらい質素になった気がした。花火の派手さと食事の地味さのバランスを間違えると、逆に質素さが増すということが分かった。
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