まずは上半分から
以前、べつやくさんが「100均の商品に書いてあること」という記事で、商品に書いてある英語を訳していた。それは100均商品からのポジティブなメッセージであった(DREAM BIG DREAMSとか)。
ひょっとしたら白い恋人の缶にもそんなメッセージが託されているかもしれない。北国からの便りとして。
さて、改めて説明しよう。『白い恋人』とはサクサクのラングドシャにチョコレートがはさまった日本を代表するお土産菓子であり、製造元は北海道の石屋製菓。オフィスで配られるとけっこう嬉しい。
そして「あの缶」とは「白い恋人(ホワイト&ブラック)36枚缶入」の缶のことである。
多くのご家庭もしくはご実家にて、小物入れや裁縫道具入れとして余生を送っているものも多いだろう。
石屋製菓のサイトによると、「白い恋人」という名前の由来は、創業者が雪が降り始めた空を見てふと口にした「白い恋人たちがふってきたよ」という言葉からだそう。なんとロマンチックな。
缶の中央に描かれているのは北海道の秀峰「利尻山」。これは発売当初から変わってないらしい。
さて、この缶を隅々まで見てみると、あちこちに小さい文字でいろいろ書いてあるのだ。まずは上半分から見ていこう。
最初の「Shiroi Koibito」以外もうお手上げである。英語じゃないんだ。
ちょっと前なら「小文字のaの上にシュッって点が付いている文字ってどうやって打ったらいいのだ」と悩んだところだけど、最近のiPhoneは写真から文字を認識してくれるので楽勝である。
コピーして翻訳してみるとこうなる。ちなみにフランス語だった(※翻訳にはDeepLを使用)
Shiroi Koibito, qui signifie les amoureux blancs en français,
à l'image des flocons de neige annonçant l'hiver,
(フランス語で白い恋人という意味の「Shiroi Koibito」。
冬を告げる雪のように)
なんか文章が中途半端だ。雪のようになんなんだろう。
右上にもフランス語があるので翻訳してみる。
(は、石屋製菓(ISHIYA CO.LTD)の主力商品で、恋人たちのように楽しく踊っています)
いきなりの「は」。
これはもしかして、左上→右上と文章がつながるのか。確かによく見ると、左上の文章はカンマで終わっているのに対し、右上の文章はピリオドで終わっている。
というわけで、2つの文章をつなげて翻訳してみると……。
「白い恋人」の名前の由来だけでもロマンチックなのに、「冬を告げる雪のように白い恋人」である。ロマンチックが止まらないではないか。
そして「恋人たちのように楽しく踊る」という枕詞がつく企業の、なんと平和で楽しげなことか。なんの踊りだろう。マイムマイムであってほしい。
さらに下の方では何て書いてあるのかというと……。
「猫の舌」ってなにかというと、これはLANGU DE CHAT(ラングドシャ)である。
もともと薄く細長い形に焼いていたのと、ザラザラとした食感の生地が猫の舌に似ていることから名付けられたと言われている。さっき調べました。なんてためになる記事だろう。
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