パッケージのシェフを、慎ましさの側面から見てみたい
食品パッケージにシェフの顔がある。
「前に出過ぎではないか」「いいから食べ物を見せてくれ」「でもなんか気になるよな」
頭の中でこんな独り言のセットを繰り返してきた。デイリーポータルZではこういったパッケージを「顔ジャケ」と命名し長く収集してきたコレクターの永井ミキジさんを2度取材している。
顔ジャケラーメン試食会
10年後それでもミキジさんは顔ジャケラーメンを集め続けていた
拝見すると、腕組みしてバーンと載っているイメージがあるが、中には慎ましさを感じさせるものもある。
デザインの都合だろうか。顔を載せたいんだけど他の情報も捨てがたい。シェフ本人も目立ちたい方ではない。その結果生まれた「慎ましい顔」がある。
シェフの顔パッケージを慎ましさの側面から見てみたい。
まずイメージ通りの顔つきパッケージから
ギラギラしているものと慎ましいものを分ける。ギラギラが5個、慎ましいものが9個あった。
なんと慎ましいシェフの方が多いのだ。全員が全員、腕組みしてバーンといるわけではなかった。目立つから多く感じていただけなのかもしれない。目立つシェフの陰にたくさんの物言わぬシェフ、サイレントマジョリティがいたのだ。
腕組みをしてこちらを睨んでいる。味に自信があるのだ。「食ってみろ」ということなんだろう。
どういう感情の回路か分からないが、この方の顔を見ていると「味の濃いものでも食べてみようかしら」という気持ちになってくる。パッケージとして成功していると思う。
ちょっとボヤけているのは意図的なものか分からないが、こちらも食べ物がおいしそうに感じてくるから不思議だ。「人に作ってもらったご飯っておいしいよね」という食にまつわる根源的な感情を刺激されているのかもしれない。
慎ましいシェフたち
そして次から慎ましいシェフの方々である。まず慎ましいと感じたポイントだが、こちらの4点にまとめられると思った。
- 小さい
- 正面を向いていない
- 正面にいない
- 慎ましい表情
ここからはパッケージを見ていき、上の4つのポイントがいくつ入るかで競っていきたいと思います。
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