特集 2022年10月3日

「しゃぶ葉」で本気でカレーを作るとすごい

リーズナブルにしゃぶしゃぶ食べ放題が楽しめる人気のチェーン「しゃぶ葉」。

しゃぶしゃぶやその他の多彩なサイドメニューの他、実はカレーライスも食べ放題! そこで食べ放題の食材をすべてカレーのトッピングと考え、本気の超豪華カレーを作ってみたところ……想像以上に……すごかったんです。

1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。

前の記事:マッシュルームをおのれの握力で握り潰す快感


初めての「しゃぶ葉」に衝撃

先日、初めて家族で「しゃぶ葉」へ行きました。

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「しゃぶ葉」
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ものすごくリーズナブル

もちろん食べ放題にはいろいろなコースがありました。

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こんな贅沢なコースもあったり

我々はオーソドックスな「ランチ 牛2種&三元豚 食べ放題コース」を選びまして、大人が通常税込み1979円で、そこに休日料金がかかって+110円。それから幼児の娘が659円。つまり、家族3人で約5000円弱で、美味しいお肉や野菜やサイドメニュー、それから子供が大喜びの、自分で作れるわたあめやデザートなんかも楽しみ、そのあまりの大満足っぷりに驚いてしまったのでした。

ところでその時に思ったのが、そりゃあ次回も家族で来たときは、牛肉も食べられるコースを選ぶだろう。けれども、平日の昼間にひとりで行くならば、最安の「豚バラコース」でもじゅうぶん満足できるんじゃないだろうか? だって、僕がいちばん大好きな豚ばら肉と、さらに鶏肉、2種類が食べ放題なんだから。

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お得すぎ!

しかもなんと、土日は80分という時間制限があるんですが、平日はその制限もなし! つまり、ランチタイムの11〜16時まで、5時間も延々としゃぶしゃぶを食べ続けてもいい! とんでもないことですよ、これは。

で、だ。そんなにリーズナブルならば、なにもしゃぶしゃぶにこだわらず、もっと自由度高く楽しんだっていいだろう。つまりです。

前回食べてとても美味しかったけれども、肉やらなんやらでお腹がふくれており、量はほとんど食べられなかった、食べ放題のカレーライス。あれに全振りして楽しんだっていいじゃないか! というわけなんですね。

そこで今日は、しゃぶ葉で本気の超豪華カレーを作り、それを楽しむことに全神経を集中して過ごしてみようと思います。

まずは軽めにスタート

まずはだしを決めていきます。基本は2分割で、プラス料金で4分割も可能。だしの種類や組み合わせによっても値段は多少変わってきます。

熟考の結果、僕が選んだのは、まずカレーの味に深みを与えてくれそうな、

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「トリュフ香るきのこだし」

それから、あるアイデアを思いつき、

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「本格すき焼きだし」

の2種。

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野菜も
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たれも
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薬味も

とにかくバリエーション豊富。

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鍋が到着し
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肉も到着

さー、時間はたっぷりあります。カレーの前に、まずは軽くつまみを作って、昼飲みを楽しみますかね〜。

というのも、しゃぶ葉さん、ドリンク類も基本的にリーズナブルなんですが、特に「グラスワイン」の赤と白がそれぞれ、破格の税込109円!

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どうなってんの……

なのでもちろん、昼から優雅にワインといっちゃいますよ。

とはいえ、今日の最大の目的はカレー。その前段階は、あくまで控えめに。特に、美味しいからって鶏肉をばくばくいってると、すぐに胃の容量はいっぱいになってしまうでしょう。

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豚ばら肉×ごまだれを白ワインとともに
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肉豆腐食べ放題の店でもあった!

ただし、控えめとは言いつつも、さっき思いついたアイデアその1は実行していきたいと思います。

というのは、さっき選んだすき焼きだし、そこに豚肉、豆腐、ねぎを入れて煮込んだら? そう、それはもはや僕の大好物「肉豆腐」じゃないですか!

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「無限肉豆腐システム」の完成
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肉豆腐をつまみに白ワインをやる昼下がり
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そこらの居酒屋なら、これで1皿360円はするぜ

もういっぺんおさらいしておきましょう。しゃぶ葉のランチタイムでは、この肉豆腐を、11〜16時までの5時間、ず〜っと食べていることも可能なんです! つまり、今日はカレーがメインだけれども、僕のいちばん好きな酒のつまみである、肉豆腐食べ放題の店でもあるというわけなんです!

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単調に感じたらちょっと変わり種の野菜を加えても

もうすでに感動で胸がいっぱい。

なのにですよ? 今日はこの肉豆腐飲みを堪能してからが本番で、シメのカレータイムまで待ってるってんだから!

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食べ放題の「特製カレー」

いよいよ本気のカレー作り

さて、いよいよ今日のメインディッシュであるカレータイムといきましょう。

まずは普通にカレーライスをお皿に盛ってみると、こんな感じ。

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シンプルカレー

しゃぶ葉のカレーは、オーソドックスな和風の味わいをベースに、しっかりとスパイス感も感じられるハイクオリティな美味しさ。

しかも、さすがしゃぶしゃぶ屋さん。きっと、カットされる際に出る端肉を使っているんじゃないかと思われるんですが、細かい肉のいろんな部位がいっぱい入ってるんですよね。

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その旨味がたっぷり!

で、もちろんこれをそのまま食べるわけではありません。いや、それでも美味しいんだけど、今日はバッキバキにカスタムしていきましょう。

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カレーに合いそうな具材をとってくる

きのこ2種に、玉ねぎ、れんこん。それから、ホワイトアスパラだと思ってとったトッポギ。こいつが後半、がつんと胃を圧迫したので、こんどやってみようという方がいたらご注意ください。

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それらをトリュフ香るきのこだしで煮て

もちろん追加した豚肉と鶏肉も一緒に煮て、よ〜く火が通ったら、カレーがしゃばしゃばにならないよう、汁を落としながらすくいます。

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このとき、「あくとり」が便利

で、

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遠慮なくカレーにどーん!
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その上からさらにカレー!

これで、きのこのうまみをたっぷりとまとった野菜や肉がたっぷりの、超豪華カレーができました!

しかしそれだけでは終わらない! その上に、ゆで野菜やアクセントのコーンフレーク、さらに、食べる場所ごとに味が変わるのも楽しいだろうと、「食べるマー油」「にんにく」「刻みねぎ」「ごま塩ザーサイ」などを盛りつけてやれば、

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本気のしゃぶ葉カレー!
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赤ワインをおかわりして

さて、これでシメの本気カレーを堪能するのみ……いや!

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あぶないあぶない!
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こいつを忘れるところだった!

すき焼きの肉をつけながら食べる用についてきた生玉子を、使わずにとっておいたんですよね〜。これこそがアイデアその2。

こいつをどうするかというと、

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きのこだしのなかにぽちゃんと落とし

半熟のポーチドエッグ状になったら、カレーの頂点へ。

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画竜点睛!

はい。これでパリッコ流「本日のしゃぶ葉本気カレー」の完成です!

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ひと口すくいごとに肉が大量
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うめぇ、うめぇ。これは夢のカレーだ……

以上、しゃぶしゃぶ屋さんとしてはもちろん、肉豆腐屋さんとしても、カレー屋さんとしても、さらにはその複合店としても、ただただ圧倒的なポテンシャルがあることを知った、しゃぶ葉のご紹介でした。

ちなみに白、赤、赤とワインを3杯飲み、ご覧の通り好き放題やって、お会計をお願いしようとレジへ行くと「クーポンなどのご利用はございますか?」と店員さん。そこで、そういえばしゃぶ葉のTwitterアカウントのトップに、クーポンあったよな。使えるのかな? と確認してみたら、もうその場で見せるだけで使えてしまい……まさかまさかの、総額から7%引き!

というわけで本日のお会計は税込みで、1634円でした。

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ただただ、おそるべししゃぶ葉……
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