その食材、なんだと思います?
そもそも、どのくらい修行をすればできるようになるんですかね? 握力だけでりんごを握り潰すのって。
今ある仕事も生活もすべてほっぽりだして、片手の筋力アップだけに命をかけて、1年? 1年じゃ無理? 5年? もしかして、素養がないと一生かかってもできるようにならない?
とりあえず、今生の自分には絶対無理ということだけはわかります。
だけど、味わってみたくないですか? あれ。グググググ……と片手に力を入れて、ある瞬間にグシャッ! と、りんごが潰れて果汁とともに飛び散るカタルシス。
そんな同志のみなさんに朗報! なんとあの快感を、あくまで「気分だけ」ではありますが、味わえる食材を見つけてしまったんです。
それこそが、「マッシュルーム」!
コツはなるべくその気になること
百聞は一見にしかずということで、まずは見てやってください。
いかがでしょうか?
はっきり言って僕、一般的な成人男性の平均よりだいぶ握力がない自信が、ものすごくあります。それでも、グググググ……と片手に力を入れて、ある瞬間にグシャッ! とりんご、もといマッシュルームが潰れる。その瞬間の、最強の戦士になったかのような快感!
これ、実際やってみるとクセになりますよ。
このくらいの小粒マッシュなら、我にかかれば指3本でじゅうぶん。
ホワイトマッシュルームは硬いから握り潰すのに修行が必要。というようなことも、もちろんありません。
おまけ
というわけで、今回の「ちょっと聞いてよ」は以上なのですが、「その潰したマシュルーム、どうすんだよ?」という方のため、最後に、お手軽&美味しいレシピ情報を。
おのれの握力で潰したマッシュルーム、もちろん、炒めものやらなんやらにそのまま入れてもらえればいいわけですが、実は新鮮なマッシュルームって、きのことしては珍しく、生で食べられるんですよね。
そこでおすすめなのが、マッシュルームのカルパッチョ風。
レシピといったって、先ほど握りつぶしたマッシュルームにお好みで、オリーブオイル、塩、コショウ、パルメザンチーズ、レモン、パセリなどをふりかけるだけ。
火を通したマッシュルームにはないサクサクとした独特の食感と旨味。チーズのコクとレモンの爽やかさ。最初に「握り潰し」という調理工程が入っているとは思えないほど、小粋な美味しさなんですよね〜。
キリリと冷やした白ワインと合わせてどうぞ。