拙攻さんが選ぶ、泊って楽しい狭い寝床ベスト3 ベスト3
――狭い寝床ってどういうことですか?
拙攻:狭い部屋、狭い寝床って落ち着きませんか?誰しも子どものときはドラえもんに憧れて、一度は押し入れで寝てみるもんじゃないですか。
――やったことあります!
拙攻:わたし大人になってもなんとなく狭い場所が好きなままで、独身時代はロフトを寝床にし、今は二段ベッドで寝てます。IKEAの子ども用のやつで、横幅がシングルベッドよりも少し狭くて絶妙なこもり感です。
――子供用!狭い寝床ガチ勢じゃないですか。
拙攻:そうです。なので旅行の宿泊先を探すときでも、ついつい狭めの部屋を選んでしまいがちなところがあります。両腕を広げれば部屋の両端に手が届き、ベッドに寝転がれば必要なものに何でも手が届くみたいな、小さな箱みたいなサイズ感が理想的ですね!
――ベスト3のセレクトの基準は?
拙攻:シンプルに狭さだけを突き詰めていくとカプセルホテルが優勝ということになるんですが、あれは立ち上がれないのと防音に難があるのがちょっと…。いや、でもプロダクトとしてはもちろん大好きなんですよ。枕元のスイッチ類とか、ミニマムな秘密基地感たまりません。もし金持ちになったら自宅に設置したいですよね。
という余談はさておき今回は、存分に狭さが堪能できることを前提にしつつ、一晩を過ごす上での快適さも考慮しながらランキングにしてみました。
――よろしくおねがいします!
【第3位】
トレーラーハウスの寝床
――いきなり泊まってみたさ高いのが来ました。
拙攻:トレーラーハウスといえば、アメリカの広大な土地でピックアップトラックとかに牽引されてるイメージですが、日本だとキャンプ場とかで宿泊できます。わたしは小笠原諸島とか和歌山で泊まりました!
――中はどうなっていますか?
拙攻:移動式の住居なので内装のすべてがギュッとコンパクトなところが魅力です。人間がギリ通過できる狭い廊下とか飛行機のトイレみたいな省スペースをきわめたトイレとかどきどきしますよね。金持ちになったらとりあえず一つ買って庭におきます。欲しいものが多い。
そういうわけでもちろんベッドも超狭い!と思いきやアメリカ人仕様だからかベッド幅はけっこうでかい。この写真のベッドはキングサイズくらいありました。
――おお、予想外の広さ。でも狭い寝床的には広すぎでは?
拙攻:実は、この写真へたくそですみませんが、寝室の80%くらいがベッドで占められてるんですよ。つまり部屋にぎちぎちにベッドがハマっていて枕元には壁、足元も壁、寝返りを打てばすぐに壁という充実の狭さです。どうやって搬入したんだろう?しかも天井高もかなり低く、視覚的にも上質な閉塞感を味わうことができるのがポイントです。
――「ベッドが狭い」以外の流派の狭い寝床があるんだ。いきなり奥の深さが出てきました。次は第2位お願いします!
【第2位】
フェリーの個室の寝床
――これは狭そう!
拙攻:以前記事(フェリーなら、最上階のスイートルームにも泊まれる)でちらっと書いたことがありますが、夜行フェリーのリーズナブルな個室。部屋のサイズは3畳で幅狭めのベッドと机が一つ、あとは洗面台があるだけ。これはほぼ、清潔な独房です。
――誉め言葉としての「独房」。
拙攻:どうでしょう、この美しく、息の詰まるような狭さ。これだけ狭いと、宿泊中に謎の全能感が生まれます。ベッドに寝転んで部屋を見渡したとき、おれはいま持てる空間すべてを余さず使っている!という気持ちになるんですね。
狭い部屋好きとしては、まじめに理想の部屋の一つだと思います。この部屋は船の構造上、窓がないことだけが残念ですが、あとはきれいな景色の見える窓さえつければ、普通にこの部屋にずっと住みたいんです。
――もう至上が見つかってしまった気がしますが、まだ1位が残ってます。いよいよ1位お願いします!