1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。
ついにグッズになる私
SNSといえば一度やってみたかったのが、ぬいぐるみとともに日々の活動記録を撮影して投稿する「ぬい撮り」。旅先や日常のひとコマを、なんとも和やかに彩ってくれます。
ですがお気に入りのぬいぐるみをなかなか決めかねるし、初心者にはちょっとだけ気恥ずかしさもあります。
ましてや今は旅などしにくい状況。ぬいぐるみと、というよりそもそも自分がお出かけしたい!
というわけで、「自分をぬいぐるみにしてぬい撮りしたらどうか」と思い、実行に移すことにしました。論理の破綻はないはずです。
カインズのオンラインショップで「布プリ」、ゲットしました。写真などをプリンタから直接布に印刷できる、優れものです。思いついたときにパッと、オリジナルの布物が作れるのがとても助かる。
謎の針金も写ってますが、これはまた後述。
では早速、自分のぬいぐるみ、セルフぬいぐるみという、地獄のようなアイテムを生み出しちゃうことにしましょう。イェ〜!
自分量産計画の第一歩
まずは、自分の全身像を前後から撮影して、トリミングします。
ぬい撮りとしてのサイズ感を考慮し、また布プリはA4サイズなので、A4横位置に前後の姿を並べてレイアウトして、だいたい18cmほどの大きさのぬいぐるみを作りましょう。
そして、印刷開始…。
自分の姿が紙に写されるだけでも変な気分なのに、布です。布に私の姿が。抱き枕が発売されたりするアイドルの気持ちを、はるか遠くから思いやります。
印刷面を内側に合わせ、私の輪郭のとおりに縫い合わせていきます。
縫い終わったら表に返してワタ(ライター私物)を詰め、少しはポージングできるよう、そうです、例の針金を足と腕と背筋に仕込みます、無理やり。
ぬいぐるみ、というからにはワタをつめて丸っこく…と思いつつ、あんまりワタ入れると私が太ってみえるじゃんか!だめだだめだ。
という葛藤を延々と繰り返すうちに、できあがりました。
ドドーン!! 景気良く2体も!
ひとつはリアルの頭身、もうひとつは頭を2回りほど大きくしました。写真に撮るとき、通常の頭身だと表情がわかりにくいかなと。しかしお腹ぽっこりだな(実際もあまり変わらんが)。
さておき、さっそく乙幡ぬいぐるみを持って、ぬい撮りに行きましょう。
コピーぬいぐるみで旅気分も倍に?
なんとなく、衣装も揃えてみました。なんてったってオレそのものなので。
妖精みたいだな…ここで言う妖精は羽の生えて華奢な可憐なほうではなく、禍々しいほうのです。見ちゃうと災いが降りかかるほうの。
旅気分を少し盛り上げるため、仙台牛タンの店でランチをいただきましょう。
「わーい、みんな、久々の牛タンだよー!」
「イェーイ!」
「アタシにも食べさせー!」
「牛テールスープの香りが食欲を誘いますね…」
「では、いただいてみましょう」食レポきどりだ。
「これくらい自分が小さいと、牛タンがまるでアメリカのBBQに出てくる無茶な大きさの肉みたい!」
犬とも遊んでみます。さてどんな反応をするか。
「…」
固まってしまった。
でもあっという間に順応した。こら、ワシャおもちゃじゃない!
妖精気分で(今度は可憐なほう)、犬の足にしがみつく。こうやって撮れば、本当に自分が小さくなって犬と戯れているという気が少しだけします。
普通ならぬいぐるみがかわいいから添えて撮るのでしょうが、セルフぬい撮りの場合は分身感が強いです。顔出しNGの方はこうやってSNSに上げるのはどうでしょう、ってこれも顔出しか。
こんな感じで「セルフぬい撮り」、極めればけっこう面白くなるのではないでしょうか。漫画「バケルくん」みたいに、衣装違いや喜怒哀楽バージョンのぬいぐるみをたくさん作るのもいいかもしれない。いや怖いかもしれない、保管が。
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編集部・林が時空を超えた自撮りをついに実現します