特集 2026年4月21日

焼津さかなセンターがまるで竜宮城

竜宮城は静岡にありました。

静岡県焼津市にさかなセンターという最高のスポットがあるので紹介したい。いままた思い出してにやにやしながら書いています。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

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静岡はさかな

静岡県に住んでから、なんだか魚が美味いなと思っていた。

刺身はけっきょく東京が美味い、みたいな話はもういいのだ。こちらは日常的にスーパーでてきとうな刺身を買ってきたとき、それを食べて目がカッ!と開くかどうかの話をしているのである。

静岡では開く。開かない場合もあるが、それはこちら側の体調や気分が乗っていないときだ。

そんな魚の美味い静岡の象徴ともいえる場所が焼津にある。焼津さかなセンターである。

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焼津さかなセンター入口。ようこそさかなの国へ!

さかなセンターは焼津をぶらぶらしている時にたまたま見つけた。

焼津市は僕の住む静岡市の隣で、原付で30分くらいで来ることができる。このくらいの距離の遠征が、僕はそもそも好きなのである。

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さかなセンターは看板のセンスもいちいち抜群なのでぜひ現地で驚いてください。
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現在の形になって40年ですが、じつはそのさらに30年以上前から続いているそうです。

さあ「さかなセンター」である。外観はすこしうらぶれた工場のようにも見えるのだが、臆せずに入ってほしい。

中はさながらテーマパークだ。

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テーマパークいりぐち。
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足を踏み入れるとそこは夢の国です。
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ざるからこぼれおちる甘えび。
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こういうのだいたい全部うまいよね。
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常識的な判断ができなくなるくらい美味そうなものばかり売られています。

ディズニーランドにいる犬とかリスとか、ネズミもそうだが、あれら動物たちを全部さかなに変えると焼津さかなセンターになると思ってほしい。

かなりわかりにくいたとえをした自覚はあるが、ここで引き下がる気もディズニーファンに謝る気もない。本来の意味でのディズニーシーがここにある。

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あてもなく歩き回るのも楽しいが、入口でマップをもらっておくと安心である。
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これすごい悩んで買うのやめたんだけど、いますごい後悔してるので次行ったら必ず買う。

どうだろう、場内をすこし歩くだけで網膜に焼きついた刺身の残像が消えないだろう。

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ゲームセンターが主にさかな

いったんクールダウンするため、場内のゲームセンターに立ち寄ったらこれまたとんでもなかった。

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場内にあるゲームセンターですが。
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すべてのゲームが魚にちなんでいるという凝りよう。

すべてのゲームでテーマが魚。取れる商品がなにしろぜんぶ魚なのだ。さすがさかなセンター、徹底している。

先にディズニーを例に挙げて反感を買ったが、あれは夢の国を完全な形で作り上げたいわばフィクションである。対して焼津さかなセンターは、魚だけが集まった魚の施設なので、これはつまり竜宮城そのものなのである。

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2回やったが取れなかった(竜宮城なら取れるだろう)。

ゲームセンターで一息ついたらさかなセンターに戻ってきてほしい。目の前には「まぐろ街道」と書かれた大通りが待ち構えている。

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まぐろ街道。

まぐろ街道にはもちろんまぐろが売られまくっている。買って帰ろうか悩んだが、一人で食べきれる感じでもないので、人が集まる時に必ずまた来ようと誓って自分を制した。

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その場でも食べられます

ただ、さかなセンターは買い物だけではなく、その場で食べられるお店もたくさんある。

こちらまぐろ食堂もそのうちの一つ。

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入口に置かれているマグロのカマは本物でした。

まぐろ食堂はかなりオープンな店構えで、ラティスで囲った範囲がいちおう店内ですよといった様子だった。椅子はなく立ち食い形式。注文は入口にある注文票に記入して自分でレジまで持って行く。

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こういう場面でバカ食いしなくなった自分に成長を感じた。
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大将がひとりで注文をさばいているので、時間帯によっては待つこともあるかもしれません。

サービスのお茶を飲みながら(このお茶がまた「さすが静岡!」という美味さなのだ)場内の喧噪を浴びつつ待っていると、僕の番号が呼ばれた。注文したのは天然のミナミマグロの大トロにぎりである。

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あ、
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これはたまらんですよ。

僕はどちらかというと魚より肉、肉より野菜な食生活を送っているのだが、そんな人生を根本からやり直したくなる体験だった。

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いただきます!
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う☆ま

この大トロ、口に入れるとしゃりがふわっとほどけ、そのあとにトロがねっとりと溶ける。なんだこの甘さ。トロがどうしてトロと呼ばれるのか、はじめて身をもってわかったような気がした。

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まぐろ食堂のショップカードには「さあ、マグろう」と書かれていた。マグる、あたらしいタイプの一般動詞である。
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さかなセンターでさかな友だちに会う

目がさかな(ハート)になったままさかなセンターを出ると、僕の原付のとなりにピカピカのカブがとまっていた。走行距離は僕のとほとんど同じなのに、僕のサビたカブとは大違いなのだ。どんな人が乗っているんだろうと思っていたら、まぐろを持ったおとうさんがやってきた。

「にいちゃん、カブ磨いてやってくれや」

すみません!

「おれの見てこれ、かっこいいよな!」

おとうさんはカブを3台所有し、毎日のように乗り換えては磨き上げているのだとか。

「500キロでオイル替えるよ。G2(たぶんいいオイル)」

それはやばいっすね!

そのまま意気投合して一緒にもう一度さかなセンターにもどり、カブの話を挟みながら二人でまぐろ街道を通ってまた一周してきた。おとうさんのおすすめは僕が買おうか迷って買わなかったかつおのなまり節。

「こうやってちょびちょび削ってよ、富士屋(スーパー)に売ってるマヨネーズ付けて食べてみて。たまらんぜ。」

おとうさん、話すときに顔がむちゃくちゃ近いのだが、それがまったく嫌な感じしない。おとうさんとは来週、おなじ場所で会うことになっているので、それまでにカブを磨いておかないといけない。

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友だちができた。
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さかなセンターは、いい

焼津さかなセンターはいい。前に行ったUSJ、あれは楽しかったな、とたまに思い出すことがあるのだけれど、この感じでいくと焼津さかなセンターもそうなる可能性が高い。

いや、来週も行くから思い出ではなく日常になるのだろうか。どちらにせよまた行くのが楽しみです。

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さかなセンターで大量のツナピコを買ってきたのでしばらく安泰です。

 

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
いちばん最初に出てくる「ざるからこぼれおちる甘えび」の写真、あれで一気に心つかまれました。これを最初に持ってくる安藤さん、的確すぎる。
後半のカブのおとうさんの話も、そこですっかり仲良くなってもう一回戻ったうえで次の約束までしてくるの、さすが安藤さんという感じでした。今のライター陣でこれができるのは、安藤さんと玉置さんが二大巨頭だと思います。(石川)

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