東静岡駅
JR東静岡駅にはじめて降りたのは去年の春のことである。仕事の都合でこの駅が僕の最寄り駅となったのだ。
そういう事情もあって、(さあこれからよろしくお願いしますね!)という新たな気持ちでこの駅に降り立ったのを今でも覚えている。
静岡駅にはこれまでも何度か行ったことがあった。こういっちゃ失礼かもしれないが、思っていたより10倍都会でびっくりしたものだ。おれ、こんな都会で暮らして行けるのかな、と。東静岡はそのひとつ隣の駅である。きっと予想の5倍くらい都会なんだろう。
その東静岡駅に、実際に降りてみたら別の意味でびっくりした。
東静岡駅南口は、道が広くて歩道にも余裕があり、ものすごく整然としていた。洋服の青山が見えなければ中央アジアあたりの砂漠に作られた未来都市みたいである。隣の静岡駅とはずいぶんとタイプが違う。
そしてなにより正面にやばい建物があるじゃないか。
近づいてみるとすごさがわかる。
東静岡駅を出ると、まず真正面にこれがあるのだ。どうだやばいだろう。
パチンコ屋さんでした
最初これを見たときは豪華ホテルかと思った。ラスベガスかよと、いったい客室いくつあるのかと。
しかし看板なんかから推理するに、これパチンコ屋なのだ。パチンコ屋は派手な建物が多いが、ここまですごいのもなかなかないと思う。地球の歩き方に載っていてもおかしくない。
ところで、しばらく静岡で暮らしてみて、同じ名前のパチンコ屋が他にもあるのに気づいた。系列店ならやはりやばいのかと期待して見に行ったのだが、そうでもなかった。
やはり東静岡駅前のパチンコ屋が突出してやばいのだ。
僕はパチンコについてまったく詳しくないので、パチンコ屋さんというのはふらっと入っていいのかどうかもわからなかったのだけれど、お店なのだし僕も大人なのでべつに入るくらい構わないのだろうと判断し、東静岡駅前にある豪華客船型店舗に意を決して近づいてみた。
近づいてみると、窓のように見えていた構造はすべて外壁だった。考えてみたらそりゃそうだろう。あれがぜんぶ窓だったらそれは本当に豪華客船である。そんなにたくさん誰が泊まるのか。
そして一階部分は意外にもファミマだった。
それにしてもこれだけの外装を支えているのだ。高速の橋脚ばりの柱たちがそれを支えているのだけれど、柱の根本はデッドスペースになっており、そこは日本庭園として活用されていた。
駅から見るとあんなに突拍子もなかった建物だが、近くで見るといろいろ工夫されていて親しみが持てる。行ったことないけどガウディの教会とかシドニーのオペラハウスなんかも、間近で見ると意外とこんな感じなのかもしれない。


