ウルトラトレイルというジャンルがある
マラソン大会には距離やコースによっていろいろな種類があるが、いちばん一般的なのはフルマラソンと呼ばれる42.195キロの大会ではないかと思う。東京マラソンとかホノルルマラソンなんかがこれだ。
これ以上の長さになるとウルトラマラソンと呼ばれて、60キロだったり100キロだったり、長くなると250キロとか500キロなんてのもある。
これとは別に、トレイルランニングという競技もある。マラソンはだいたい舗装された道路を走るのだけれど、トレイルランニングはできるだけ舗装されていない道を走る。砂利道とか草原とか山とか、そういった場所を選んで走る。
僕がこのあいだ出たのは、このトレイルランニングの中でも距離の長い、ウルトラトレイルというやつである。ざっくり言うと舗装されていない道を長いこと走るマラソン大会だ。
この競技がいったい何なのか、どうやって進行されているのか、選手側からちょっとだけ紹介したい。
事前に持ち物検査がある
長いトレイルランニングのレースに出場するにはそれほど長くないレースをいくつか走って経験値を積む必要がある。この実績がないと参加申し込みすらできない。
いきなり長いのに出てもたぶん完走できないし、そもそも経験のないランナーが山に入るのは危険だからだ。
実績を積んで無事申し込みができると、次は大会の直前に装備品のチェックがある。
ランナーが無事に帰ってこられるよう、レース中は必ず持っていないといけない装備品が定められているのだ。
今回僕が出た大会では、ヘッドライト2個とそれぞれの予備電池、それから手袋とレインウェアの防水機能についてのチェックがあった。
大会によってはレース中に抜き打ちで調べられることもある。当たり前だけれど、この検査をパスしないとスタートさせてもらえない。
スタートしたらあとは走るだけ
検査にパスしたらいよいよ走ることができる。
僕がこの競技を好きなのは、スタートしてしまえば、あとは何十時間も普段の生活から強制的に切り離されるところだ。ひたすら自分との戦いに没頭できる。