特集 2023年5月3日

このあいだ山の中を160キロ走ってきました

40時間ちかく走っていました。

100マイル(165キロ)を走るトレイルランニングのレースに出てきた。

ほとんどの人にとっては「なにそれ」だと思うので、ちょっとだけ説明させてください。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

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> 個人サイト むかない安藤 Twitter

ウルトラトレイルというジャンルがある

マラソン大会には距離やコースによっていろいろな種類があるが、いちばん一般的なのはフルマラソンと呼ばれる42.195キロの大会ではないかと思う。東京マラソンとかホノルルマラソンなんかがこれだ。

これ以上の長さになるとウルトラマラソンと呼ばれて、60キロだったり100キロだったり、長くなると250キロとか500キロなんてのもある。

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これは100キロくらいのウルトラマラソン。

これとは別に、トレイルランニングという競技もある。マラソンはだいたい舗装された道路を走るのだけれど、トレイルランニングはできるだけ舗装されていない道を走る。砂利道とか草原とか山とか、そういった場所を選んで走る。

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これは去年出たトレイルランニングの大会。走る、という言葉では片づけられないようなコースが設定されていたりします。

僕がこのあいだ出たのは、このトレイルランニングの中でも距離の長い、ウルトラトレイルというやつである。ざっくり言うと舗装されていない道を長いこと走るマラソン大会だ。

この競技がいったい何なのか、どうやって進行されているのか、選手側からちょっとだけ紹介したい。

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事前に持ち物検査がある

長いトレイルランニングのレースに出場するにはそれほど長くないレースをいくつか走って経験値を積む必要がある。この実績がないと参加申し込みすらできない。

いきなり長いのに出てもたぶん完走できないし、そもそも経験のないランナーが山に入るのは危険だからだ。

実績を積んで無事申し込みができると、次は大会の直前に装備品のチェックがある。

ランナーが無事に帰ってこられるよう、レース中は必ず持っていないといけない装備品が定められているのだ。

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この長い列は持ち物検査の列です。
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検査を受けるために1時間くらい並びました。

今回僕が出た大会では、ヘッドライト2個とそれぞれの予備電池、それから手袋とレインウェアの防水機能についてのチェックがあった。

大会によってはレース中に抜き打ちで調べられることもある。当たり前だけれど、この検査をパスしないとスタートさせてもらえない。

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スタートしたらあとは走るだけ

検査にパスしたらいよいよ走ることができる。

僕がこの競技を好きなのは、スタートしてしまえば、あとは何十時間も普段の生活から強制的に切り離されるところだ。ひたすら自分との戦いに没頭できる。

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こういう長いレースになってくるとそれまでに費やしてきた時間や労力がそれなりに大きいので、スタートに立つだけでこみあげてくるものがある。それは一緒に練習してきた選手たちも同じ。
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時間が来たら一斉にスタートするのは他のマラソン大会と同じです。

⏩ あとはひたすら走るだけです

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