特集 2020年7月19日

昭和50年代のなぞなぞ本のなぞなぞがすごい(デジタルリマスター版)

今から約40年ぐらい前の、昭和50年代に発行されたなぞなぞ本が家にやたらある。これらのなぞなぞ本のなぞなぞが、今読み返してみると、なんだかすごいのだ。

2012年4月に掲載された記事の写真と画像を大きくしつつ、加筆修正して再掲載しました。

鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。(動画インタビュー)

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まずは、最近のなぞなぞ本のレベルを確認しておきたい

約40年前のなぞなぞ本をふりかえる前に、まずは最近のなぞなぞがどういうものなのか、確認しておきたいと思う。

こちらの2007年初版の「バカウケなぞなぞ大全集」(主婦と生活社)からいくつか問題を見てみたいと思う。

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2010年までで6刷されている


まずはこちら。

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「やること」の違いを考える


Q、歌手、小説家、画家のうち、秘密のない人はだれ?

3つの職業のうち、やることが1つだけ違うものを考えると自ずと正解がみえてくるのではないだろうか?

そう、答えは「歌手」だ。なぜなら「書く仕事(かくしごと)をしないから」だ。
なるほど納得の答え。

続いてもうひとつなぞなぞを見てみたい。

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かなり難しい


Q、田中さん、江藤さん、鈴木さんの3人がいます。にっこり笑うと父親になる人はだれ?

この問題、かなり難しいと思う。正直に白状すると、ぼくはわからなくて答えを見てしまった。「にっこり笑う」と「父親」を別の言い方で考えて結び付けないと答えがでない。

答えは「江藤さん」だ。なぜかというと「えがおになると、おとうさん」だからだ。

単純な言葉遊びではあるのだけど、問題文でヒントになるような語句を使わないなど、かなり工夫してあるのがわかる。

これだけ難しいなぞなぞは、答えがわからなくて解答を見ちゃったぼくでさえ「ほーなるほどー」と思ったほどなので、自力で答えを見つけた時の快感はひとしおだろう。

他にもなぞなぞは色々とあるけれど、最近のなぞなぞ本のレベルはこれで十分確認できたと思う。

一方、昭和50年代のなぞなぞ本はどうか?

隙のない最近のなぞなぞ本に比べて、昭和50年代のなぞなぞ本はどうだろう?

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左から「なぞなぞ大事典1000問」講談社・昭和54年、「新なぞなぞ大全科」秋田書店・昭和58年

約40年前といえば、筆者を含む団塊ジュニア世代の小学生時代ということになる。今回は、その頃に発行された上記2冊を中心に、昭和50年代のなぞなぞ本がどのようなものだったのか見ていきたいと思う。

まずは「新なぞなぞ大全科」から。

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「スポッ」


Q、ミットのかわりにおしりでボールを受けている白ひげのおじいさんがいます。だれ?

お尻が磁石みたいにボールを吸い寄せてる絵が、より一層の混乱を招いてしまう。

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30年前のレベル


「答え:水戸黄門(ミット肛門)」

ミット肛門である。率直に申し上げると「下品だな」と思う。知性が感じられない。「当時の子供はこんな問題でよろこんでいたのか」と思われるのは心外だが、たしかによろこんでいた気もするので、反論できない。

しかし、絵から察するに、このご老人、かなりのスピードのボールが肛門を直撃している。ケガがないか心配してしまうぐらいには大人になった。

読者を置き去りにしたなぞなぞの数々

続いてはこの問題。

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車にかんするなぞなぞがけっこうある


Q、三菱自動車のある車をたたきました。どんな音がしたでしょう?

叩いたということなので、例えば「ゴーン」とか「ガーン」とか「ドカドカ」みたいな音をイメージする。おそらく、車の車種にひっかけた擬音なんだろうと思って考えを巡らすもわからない。答えはどうか?

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叩いてその音?


「答え:ギャラ~~ン!」

とうぜん「え? 叩いた時の音だよね?」という疑問がわく。しかし、解答欄には「ギャラ~~ン!」と誇らしげに書いてあるのみ。
確かに当時そういう名前の車があったのは知っているけれど、不惑をこえた今となっては、叩いたときの擬音に「ギャラ〜〜ン!」はないと断言できる。

置き去り過ぎて禅問答みたいになってる

読者を無視した設問は無数にある。例えばこれ。

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偉そうなペンギンだ


Q、南極にいるペンギンは、どうして空を飛ばないのか?

ペンギンが飛ばない理由をなぞなぞで考えなければいけない。水の中で飛んでるようにみえるから……いや、それじゃあクイズになってしまう。うーん、わからない。答えは何なのか?

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思わず絶句するアンサー


「答え:一度飛んだら、そのかっこうが悪かったので」

なぞなぞというよりも、児童文学みたいになってきた。
「そらをとんだペンギン」みたいなタイトルの絵本、ありそうだ……いや、今はなぞなぞの話だ。

なぞなぞがここまで自由すぎると、なぞなぞとは一体なんなのか? という、なぞなぞの定義をいちど問い直してみなければいけない。

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もう一つ児童文学っぽいやつ

Q、ねそべってるゾウの前で、アリがしきりと足をあげています。なにをしているのでしょうか?

真剣に答えを考えても仕方がない、アリが足をあげている……ただ歩いてるだけ?

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ゾウをまたごうとしている


「答え:ゾウをまたごうとしている」
禅問答の世界になってきた。しかし、これはこういうものだという事がわかれば、こちらにも心の準備というものができてくる。なるほどそう来たか、バッチこい。という心境だ。

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答えを当てさせる気がないと思う

なぞなぞ、というよりも、言いがかりに近い理不尽ななぞなぞもある。

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絵もすごい

Q、ブスなお姉さんとバカな弟のいる家庭を、なんとよぶ?

ブスとバカ。日本語の中でも屈指の使用頻度を誇る罵詈雑言だ。そして答えが……。

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なぜ突然B&Bが?

「答え:B&Bの家」

たしかに当時、B&B(※島田洋七と島田洋八による漫才コンビ)が飛ぶ鳥を落とす勢いだったのは認めるけれど、なぜこの答えなのか? そもそも問題文にB&Bへつながるトンチ的要素は無い。無いのに突然出てくるB&B。このなぞなぞには、秩序も論理も存在しない。イリーガルなぞなぞ。そんな言葉が脳裏に浮かぶ。
 

隙がだらけのなぞなぞ

やりたい放題ではあるけれど、たまにダジャレの効いたなぞなぞも出してくる。

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機動戦士といえばもちろんあれですよね


Q、機動戦士が水をくみにいきました。どこへくみにいったか?

機動戦士といえばガンダム。ということは、もしかして答えは。

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やっぱり……

「答え:ダム(機動戦士ガンダム)」

ダムはわかる、わかるけど、ガンの部分がどこかへ消えてしまっている。ダムばかりに目が奪われてガンの部分を一切考慮してない。こういった雑さも昭和50年代のなぞなぞ本にはよくある。

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意外とグラマラスでセクシーなチューリップ


Q、オナラをしたとうたがわれている花は?

一輪の花に突如降ってわいたオナラ疑惑。いったいなぜこの花はオナラの嫌疑をかけられているのか!? もしかして答えはチューリップ?(プーの部分がオナラっぽい?)などと愚考するけれど、正解は違った。

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ブーケ?

「答え:ブーケ」

言いたいコトはわからないでもない。でもブーケって花束であって花そのものの名称じゃない。挿絵のチューリップにつられて「一輪の花」なんて言ったけど、まんまと引っかかってしまった。なんなんだこれ。
 

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現役の小学生と中学生になぞなぞをといてもらう

昭和50年代のなぞなぞ本を読んでいると、しだいに「こういうなぞなぞは今の子供に通じるのだろうか?」という思いが頭をもたげてくる。

そこで、なぞなぞが好きな今の子供に、これらのなぞなぞを解いてみてもらうことにした。

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吹奏楽部の先輩後輩

奇特な呼びかけに応じて集まってくれたのは小学6年生の龍一くん(写真左)と、中学1年生の徳導(のりみち)くん(写真右)だ。

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徳導君の描いてくれたアルプホルン

ふたりは、今年の3月まで同じ小学校の吹奏楽部でホルンを吹いていた先輩後輩の仲だ。「へー、ホルン吹いてるのか!」というと、なぜかアルプホルンの絵を描いてくれた。そっちのホルン!? とびっくりしたけれど、吹いてるのは普通のホルンだそうだ。

やっぱり子供の発想力すごい

さっそく、問題を出題。と言ってもいきなり意地悪な問題だと気の毒なので、まずはわりとオーソドックスななぞなぞを出してみた。

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「たまげた!」ってどストレートなヒント!


大人ならだいたいわかると思う、昔のなぞなぞだ。答えはもちろん下駄なんだけど、11歳、12歳ぐらいだとわかるかわからないかのギリギリのラインではないだろうか? ふたりの答えはどうか?

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はじ


--龍一くん「はじ」って恥ずかしいってこと?
「うん」
--て、哲学的だねえ、なんではじって思ったの?
「はが三つって聞いてなんとなく思いついちゃった」?

直感で思いついちゃったらしい。でも「歯が二つあって、目が三つのおばけはなにか?」「それは恥です」って、孔子の教えみたいでもある。

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答えが絵?


そして徳導くんはいきなり絵を描いてくれた。

--これってもしかしてトイストーリーに出てきたやつ?
「そう、こんなやついたよね!」

答えをいきなり絵で描くなんて、斜め上からの解答はさすが子供。

このあと、正解は「下駄です」と言っても、ふたりともちょっとピンとこなかったみたいだった。今の子供に下駄はちょっと早すぎたようだ。

だんだんとコツを掴む子供たち

どんどん問題を出していきたい。続いてはこちらの問題。

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ハードななぞなぞ


Q、自分のものなのに、さわりたくないものってなあに?

この問題、答えは「自分のうんこ」だ。

何冊か持っている昔のなぞなぞ本の中でも屈指の下品ななぞなぞで、なぞと言うよりも、うんこは自分のものでも触りたくない。という事実の確認でしか無いという点においても他に例を見ない。

こんななぞなぞに子供たちはどんな答えを見せてくれるのか?

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かっている虫


--徳導くん、この「かっている虫」ってのは虫かごか何かに入れて飼っているってことだよね?
「虫を飼育しているということ」

うーむ、たしかにフナムシとか飼っててもあんまり触りたいって思わないもんねー

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気遣いあふれる解答

--龍一くん、それってもしかして
「そう、でもいま、食事中だから、書いちゃうとちょっと下品だから」

この取材、実はファミレスで行なっていたのだけど、ぼくにそこまでの気遣いはなかった……。あとで「自分のうんこ」という答えを堂々と言おうとしていた自分を恥じたい。

小学生にしてそこまでの気働きをする龍一くん。すまぬ、おじさんが悪かった。Tポイントカード500ポイントあげよう。
 

赤いきつねと緑のたぬきは世代を超えて知られている

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鉄矢のシャツが眩しい


Q、武田鉄矢が、家でペットに飼ってる動物は?

答えは「赤いきつね」だ。なぜ「赤いきつね」だけで「緑のたぬき」はないのか?
そのあたりが昭和時代のなぞなぞっぽさではあるけれど、出題してみたい。
赤いきつねと緑のたぬきのCMは今でもやってるので、子供でもたぶん知ってるはずだ。

--ふたりとも武田鉄矢って知ってる?
「あのー金八先生の先生?」
 

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うーん、飼っているペット

ふたりとも金八先生は知っているらしい。で、しばらく考えて出た答えがこれだ。

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きわどい!


--龍一くん、金魚ってなんで金魚なの?
「金八だから、金魚」
--あー、なるほどダジャレか、徳導くんは……せいとって先生だから?
「そう、先生だから生徒」
--そうか、それ飼っちゃったか……正解は「赤いきつね」です
「えー、なんで!」
--赤いきつねのCMに出てるよね
「あー、そうだ!出てた出てた!! でもぜんぜんわかんないな」
「えーそんなに単純ですか!」

なぞなぞの単純さに驚きつつも納得はしてくれたようだ。

止めどない傍若無人になんとかくいつく子供たち

さらに容赦無いなぞなぞを出題する。次はこれだ。

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出馬してる


Q、いま、坂本龍馬がいきていたら、日本はどうなっていただろうか?

答えは「人口が1人増える」だ。問題文のスケールがでかいわりに答えがみみっちい。
大人にこのなぞなぞを出題すると、たいてい「くだらない事言いやがって……」という感じでちょっと不機嫌になるひとが多い。

--坂本龍馬って知ってる?
「うぉー!」
「坂本龍馬知ってる!」

なんだかすごく反応がいい。ふたりとも『龍馬伝』を見ていたらしい。いろいろ聞いてみると、龍馬は好きだけど、大久保利通はあんまり好きじゃないという。
 

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真正面から考えました

しばらく考えて、龍一くんは「かいぐんをもっている」 。徳導くんは「日本は不死身の薬をかいはつしている」 と答えてくれた。
 

徳導くんが言うには、今、坂本龍馬が生きてたら、それは日本が不死身の薬を開発しているということになるから……らしい。
なるほど、理屈は通ってる。「龍馬が不死身の薬で生きていた」というのはSFっぽくておもしろそうな話だ。

ところで、こんなに一生懸命答えを考えてくれたところに、正解を言うのがちょっと気が引けてきた。でも、言わなければいけない……。

--えぇー正解は、日本の人口が1人増える……。
「えぇー」
「単純!」
「坂本龍馬関係ないじゃん、何でもいいじゃん!」
「サイテーだ!」
「40年前むちゃくちゃだな!」

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ブーイングの嵐

そう、昭和時代はずいぶんむちゃくちゃでいい加減だったんです……当時の子供代表として陳謝したい。申し訳ない。

なぞときのコツを掴む子供

最後は、この問題で〆たい。

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黒目がちな乙姫さま。ツンデレ?


Q、浦島太郎は、竜宮城に着くやいなや、乙姫さまになぐられてしまった。どうして?

ちなみに、答えは「スケバンの乙姫さまだった」だ。えぇっ! スケバン設定は一体どこから?

ふたりに問題を出した瞬間「どうせいじわる問題なんだから」と解答を書き始めた。そして出た答えがこちらだ。

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考え方は近くなってきている


--龍一くん、悪いことって?
「えっとねー亀を蹴ったり、魚をとったりしたから」

--徳導くんは……乙姫様のきげんが悪かったか、なるほど
「どうせこんなもんでしょう、いじわる問題なんだから」

--正解は……スケバンの乙姫だった
「えぇー」
「でもちょっと近いよね」
 

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えぇー

たしかにふたりとも最初よりは、なぞなぞの考え方がこっち側に近づいているといえなくもない。子供の順応性はすごい。


子供となぞなぞ大会面白い

今回協力してくれた徳導くんと龍一くんは、昭和50年代のなぞなぞ本のいい加減さや問題の雑さに不平不満を述べつつも、概ね面白かったと満足してくれた。

昔のなぞなぞ本は、隙だらけなものが多いので、ツッコミながら読むとまた違った楽しさが発見できるかもしれない。

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徳導くんの考えるスケバン、胴がない

 


 

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