そして今日のハイライト、製麺へ
生地作りとスープの仕込みがわりと忙しかったのだが、言ってしまえば本番はここからである。みんなの目がちらちらとテーブルに置かれた製麺機に注がれているのがわかる。
今日のハイライト、製麺作業はここからが本番なので、いったん麦茶でも飲んで気持ちを切り替えてほしい。
さてさてここからが今日のハイライト、製麺機の登場である。
みんなこれを期待してきてますからね、玉置さん、お願いします!
ちなみに今回会場に持ち込まれた製麺機はすべて玉置さんの私物である。
そんなわけないだろうと思うかもしれないが、本当だから仕方がない。玉置さんに、いったい製麺機を何台持っているのか聞いても教えてくれないのは、数えきれないからだと踏んでいる。
製麺機は生地を伸ばすローラーと、切って麺にするカッターとで構成されている。まずは伸ばしてたたんでを繰り返して生地を薄く、長くしていく。
好きな厚さにまで伸ばしたら(この厚さが最終的な麺の太さになるので見極めが重要)製麺機のギアを変え(この機構はちょっと複雑なので、興味のある人は製麺機を手に入れるか次回のワークショップにご参加ください)、切って麺にしていく。
きれいな麺ができてきた。
明治の頃、ヨーロッパ視察団に参加した日本人が、クッキー工場でクッキーが大量生産されるのを見て感動した、みたいな記述を読んだことがある。
その気持ちわかる。完成品しか見たことがなかったものが出来てくる瞬間は掛け値なしに感動する。
と思っていたら玉置さんがせっかく作った麺を握りだした。え!なんで!
陶芸家が気に入らない作品を壊すみたいなものか!と思ったがそうではなく、いっかい握ることでストレートだった麺が縮れ麺に変わったのだ。
ちなみに握る前に、麺同士がひっつかないようコーンスターチを振っていた。
このあと、それぞれのテーブルで、みんな楽しそうに製麺機を回していた。
麺だ!麺になった!各テーブルで文明が花開いていくのがわかる。それを見守る玉置さんも嬉しそう。そうか、好きなことを人に教えるのって、そして教えた人が喜んでくれるのって、嬉しいもんな。