まずはスープを作るための出汁をとる。昆布と煮干しをたっぷりの水につけておく。
出汁をとるのと平行して将来麺となる生地を作っていく。
だいたいの「自家製ラーメンを作ろう」みたいなレシピは、スープにこだわっていて麺は買ってくるだろう。しかし今回は製麺ワークショップということで、麺を作るところがメインとなる。
強力粉にかんすいと食塩をと水を加えて、玉置さんいわく「おから状になるように、指を立てて」混ぜていく。
手際よく粉を混ぜていくと「グルテン」と呼ばれるタンパク質が生成されてきて、徐々に粉に粘りが出てくる。製麺素人にはこの段階が不思議で楽しかった。
ある程度生地がまとまったらフリーザーバッグに入れてこね、そして休ませておく。本当だったら一晩くらい寝かせるといいらしいのだけれど、今回は全部で2時間である。昼休みにちょっと仮眠、くらいの過酷さで生地には頑張ってもらうしかない。
生地を休ませてる間も人は休めない。ネギ油を作り、出汁をとる。
本当ならもっとでかい肉とか骨なんかを長時間煮込みたい、ということだったが、それは将来お店を開いたときにとっておくことにして、今回は簡易的に焼き肉用の豚肩ロースで出汁をとることに。
今回集まったのは14名。
全員が同時に作業をすると効率が悪いので、各テーブルに分かれて生地をこねる人、出汁をとる人とが入れ替わりながらうまいこと平行して作業を進めていた。
何度も言うが時間が限られているので忙しい。それでもてきぱきとみんなで作業するのがどうにも楽しいのだ。
料理って家だとだいたい一人で作るので、味とか見栄えとか、最終的な出来上がりだけにスポットがあたるのだけれど、こうやって大人数で作ると、一つ一つの過程がいちいち楽しい。
出汁をとるのとか計りで計るのとか、家だったらめんどくせえなって思うところだけれど、みんなでやると楽しいから不思議である。
昆布と煮干し、豚肉を火にかけておいたところに鰹節が加わる。すると調理室がいい香りに包まれる。見えた!ラーメン屋ののれんが!