連絡通路との出会い
僕が初めて出会った連絡通路は、小学校の連絡通路だ。僕の通っていた小学校はA棟とB棟があり、それらは連絡通路で繋がっていた。
その後大人になり上京したら、都会には魅力的な連絡通路がたくさんあるではないか。なんというか、そそる。そそる連絡通路って何だろう。今回はできるだけ多くの連絡通路を集めてその魅力の正体に迫りたい。
宙に浮いているのがかっこいい
例えばみなとみらいのクイーンズスクエア横浜。3つのビルが連絡通路で繋がっているのだが、宙に浮いている気がして妙にかっこいい。
かっこいい ★★★☆☆
便利そう ★★☆☆☆
渡りたい ★★★☆☆
大中小3つのビルが並んでいるだけで可愛いのに、それらが連絡通路でつながっていることで強い絆を感じる。連絡通路ってなんかいいな。
連絡通路の魅力の正体がまだよく分かっていないので、とりあえず「かっこいい」「便利そう」「渡りたい」の3項目で評価してみることにした。
宙に浮いている感のある連絡通路は他にもあるのだが、やっぱりかっこいい。
かっこいい ★★★★☆
便利そう ★★★☆☆
渡りたい ★★★★☆
左は48階建てで、右は38階建て。それぞれが独立していたら何も感じないんだろうけど、それらが連絡通路で繋がることで急にアンバランスな気がしてくるのが良い。うーん。渡ってみたい!そのあとネットで調べていたらすでに当サイトの記事で渡っているライターがいた。自分以外に連絡通路好きのメンバーがいたとは。
かっこいい ★★★★★
便利そう (採点対象外)
渡りたい (採点対象外)
ビルの角同士がつながっており、かっこよさ満点である。なぜあんな風に連絡したのか。と思って調べたらWikipediaに情報が。「タワーの上部に連絡通路らしきものが見えるが、制振装置で人は通行できない」とのこと。そもそも連絡通路ではなかったが、とにかくかっこいいので良しとする。ただし、通行できないので「便利そう」と「渡りたい」は採点対象外とした。
かっこいい ★★★★☆
便利そう ★★☆☆☆
渡りたい ★★☆☆☆
連絡通路を見ていると疑問がいくつか出てくる。まず、「それで足りるのか?」という疑問。このオフィスビルは結構高いのに連絡通路はたった一つだ。「お昼休みにとんでもなく混雑したりしないのだろうか。」と余計な心配をしてしまう。
他には耐震についての疑問。大きな地震で両方のビルが揺れたら、連絡通路がちぎれて落ちてしまうのではないか。これについては調べても分からなかったが、きっと地震に耐えられるような仕掛けがあるんだろうなあ。
身近な連絡通路も悪くない
ここまでは高層ビルどうしをつなぐ、ハイレベルな連絡通路を見てきたが、もっと身近に感じられるような連絡通路もある。というか、そのほうが多い。
かっこいい ★★☆☆☆
便利そう ★★★★☆
渡りたい ★★★★☆
連絡通路の下を大きい道路が走っている。すなわち、連絡通路を渡ることは道路を渡ったことにもなる。便利だ…。
身近な連絡通路の良さは、なんといっても実際に渡れることだ。鉄道ファンに「撮り鉄」や「乗り鉄」がいるように、連絡通路も撮ることで満足するタイプの人と、実際に渡ることで満足するタイプの人がいる。僕は両方好きだ。
かっこいい ★★★☆☆
便利そう ★★★★☆
渡りたい ★★★☆☆
最上階で連絡しているなぞの通路はさておき、そごう横浜店は8階、9階、10階と、三本も連絡してくれている。買い物客からすると複数階連絡はありがたい。連絡通路は多ければ多いほど便利だ。でも、連絡通路は一本の方が明らかにかっこいい。かっこよさをとるか、利便性を取るか。連絡通路のジレンマである。
かっこいい ★★★☆☆
便利そう ★★★☆☆
渡りたい ★★★☆☆
連絡通路は時間帯によってさまざまな表情を見せる。特に、夜に浮かび上がる連絡通路は少し不気味でかっこいい。
かっこいい ★★★☆☆
便利そう ★★★★☆
渡りたい ★★★☆☆
この連絡通路はよく見るとアーチが掛かっているが、それは連絡通路を通行する人にとって何の意味もない。つまり、この連絡通路は連絡という機能を提供するだけでなく、誰かに見られることをちゃんと意識しているということだ。連絡通路側も美しく見られる努力をしている。我々もそれに応えなくては。
かっこいい ★★★☆☆
便利そう ★★★☆☆
渡りたい ★★☆☆☆
これまでの連絡通路と比べると高さも長さも劣るが、デザインがかなりおしゃれでグッとくる。ただ、2階ってあんまり連絡する価値がない気はする。1階から移動すればいいのでは…。
かっこいい ★★☆☆☆
便利そう ★★★☆☆
渡りたい ★★☆☆☆
左右ともに歴史ある建物であり、連絡通路はそれらを無理やり連絡している。そのため、連絡通路の向きが若干斜めになっておりアンバランスさを醸し出している。完全に後付けの連絡通路は味わい深い。「どうやって工事したのだろう」という妄想が膨らむ。
かっこいい ★☆☆☆☆
便利そう ★★★☆☆
渡りたい ★★☆☆☆
建物自体は重要文化財でもあり、めちゃくちゃかっこいいのだが、連絡通路はどちらかというと庶民的なデザイン。連絡通路を足(支柱)で支えるという奥の手も使っている。「何が何でも連絡したい」という強い思いが感じられて良い。
かっこいい ★★★☆☆
便利そう ★★★☆☆
渡りたい ★★★☆☆
スタイリッシュな連絡通路が、銀座のすずらん通りの上を連絡している。左側の建物は1階から12階までがすべてユニクロという、かなり攻めたビルだ。
連絡しまくりの建物
連絡通路に触れれば触れるほど、連絡通路のことがよく分からなくなってくる。一体何がビルをそこまで連絡させるのだろうか。その究極系ともいえる、連絡しまくりの建物を見つけたのでご紹介したい。
この写真では一見わかりづらいが、実はこの中に多くの連絡通路が存在しているのだ。
なんと3箇所。連絡しまくりである。
これはもう完全に連絡通路の数の暴力だ。多いものはつよい。
かっこいい ★★★★☆
便利そう ★★★★★
渡りたい ★★★★★
そこまで連絡するなら最初から一つの建物にしちゃえばいいのに。と思えてくるが、実際はそんな簡単な話ではないのだろう。きっと。
連絡通路の魅力の正体
というわけで、多くの連絡通路を集め、眺めてみた。連絡通路自体の見た目上の魅力があるだけでなく、「渡ったらどうなるんだろう」「どうやって造ったんだろう」「なぜ造ったんだろう」という妄想が広がるのも魅力的だと思った。
連絡通路をあつめるということ
連絡通路を集めるのは意外と難しかった。まずは、もともと知っている連絡通路を当たる。あとは、ネットで「○○(地名) 連絡通路」で検索したり、街をてきとうに散策して行き当たりばったりのラッキー連絡通路を探したりした。
ただ、僕の知識不足&行動力不足もあり、世の中にある連絡通路を網羅することは全然できていない。もしも読者の方で、魅力的な連絡通路の写真を所持している方はTwitterで「#連絡通路あつめ」というハッシュタグとともに投稿していただけると幸いです。僕が個人的に鑑賞して悦に浸ります。