感心と感動
これで1作品目がおわり。無事に解けてホッとするとともに、「よくこんなの作れるなぁ」という感心と感動でいっぱいだ。
父から娘への誕生日プレゼントという設定が箱の飾りつけ、ピアノの鍵盤のシール、ピアノの自動演奏など、様々なところで表現されていた。謎解きの解き筋とは関係ないところで世界観に浸るための工夫がされていたのだ。もちろん電気仕掛けの仕組みも素晴らしいのだが、こういう細やかな配慮にグッと来た。
電子ピアノを軸に作ったのかと思いきや、意外にも出発は卵型の容器だそう。当初は加速度センサーを使ってみたりいろいろ試していたが、紆余曲折を経ていまの形にたどり着いた。
学生にとって、このプロジェクトは本当に良い経験になるだろうなぁと思った。たくさん試して、たくさん失敗して、最終的に完成させる。これを大学2年生で経験できるのは羨ましい。
爆弾を解除する
なんとまだ1作品しか紹介できていない。あと2作品もある。
つぎの作品名は「爆弾解除」。かなり物騒なパズルデバイスだ。
黒い装置に白いデバイスを挿入すると……
しかしこのツマミの調整操作が非常に難しく、 これだけで制限時間15分のうちの8分も使ってしまう。爆死の可能性が現実味を帯びてきた。
2次元コードをiPadで読み込むと次のステージに進める。そして、この白いデバイスを抜いて別の挿入口に挿入する。
先ほどと同じ白いデバイス・同じツマミなのに、挿入口が変わると表示内容も操作方法も変わる。えぇ~。どうなってるの~?
技術の力で「あっ」と言わせるような体験を実現している。まるで手品のような謎解きだ。
どう圧巻なのかの説明がめちゃくちゃ難しいので図にした。
プレイ開始から26分後、制限時間15分を大幅に超過し、制作者にヒントをもらいながら最後の仕掛けをクリアした。
シンプルな見た目でありながら複雑なギミックが組み合わさっていてなかなか骨太な謎解きだった。上級者向きだ。制限時間無しでじっくりやりたい。