誕生日プレゼントに仕掛けられた謎を解く
ひとつめは「Happy Birthday」という作品。「6歳の少女アリスに父からプレゼントボックスが送られた」というストーリーだ。
プレイするのは筆者と、同じくゲストプレイヤーとして参加の当サイトライター爲房さん。少女アリスにかわりおじさん2人でプレゼントボックスを開けさせてもらう。
制限時間は15分。謎解き好きとして絶対にクリアしたい!
ほり「これだけで15分が終わる可能性ありますよ。」
爲房「 一生解ける気がしないです。」
ほり「最悪解けなくてもだいたい完成すればメッセージがわかりますね。いや、そういうのはよくないか。」
学生が苦労して作った作品だ。こちらとしても近道せず正面突破したい。
爲房「なんか音がした!」
カチっと音がし、箱が開くようになった。
箱にいろんな仕掛けがあって次から次へと展開していく。シンプルに謎解きとしてめちゃくちゃ面白い。
「ドレミファミレド ミファソラソファミ」といえばかえるのうただ。これを電子ピアノで弾けばいいのか?まさかね……。
しかし筆者はふつうにピアノが弾けるので、いっちょ演奏させていただきます。
クリックするとピアノ演奏の場面から再生されます。
弾き終わると「プシュ」という音がした。つぎの仕掛けが解放されたようだ。
……すごすぎない?
すっかり心を打たれてしまった。
謎解き用の特殊な装置ではなく、おもちゃの電子ピアノが入力装置として機能する。謎解きの過程でピアノを弾く体験をさせるようになっている。プレイヤーとして新鮮で楽しい体験だ。
そしてそれはストーリー上では父から娘への「ピアノに興味を持ってほしい」という想いとして表現されている。美しい。
ほり「おもちゃのチャチャチャだ。」
爲房「はやっ。2秒ぐらいで言い当てましたね」
おもちゃのチャチャチャを弾けばいいのか?個人的にこの曲はかなり思い入れのある曲だ。5歳のころ、初めてのピアノの発表会で演奏した曲である。25年越しの伏線回収か?
ほり「でも楽譜が微妙に間違ってますね。本当はソのシャープのところがナチュラルになってる(笑)」
我々は大事なことを忘れていた。アリスはまだピアノがわからないのだ。だからこそ父は鍵盤にカラフルなシールを貼っていた。
アリスに五線譜が読めるはずがない。
ということで、五線譜はダミーだという結論にいたる。じゃあどうすればいいのか。使うのはおりがみの番号である。
すると「森のくまさん」のメロディーを弾いたことになり、「カチっ」と音がした。いよいよか?
じつは謎解きクリア後にも仕掛けが用意されていた。
最後のプレゼントを開けたときに電子ピアノが自動演奏で「ハッピーバースデートゥーユー」を奏でたのだ。
クリックすると当該シーンから再生。(当日の映像では自動演奏が聞こえづらいので、後日収録のプレイ動画です。)