お面で出かける時は場所が大事
最初に都庁で写真を撮った時は、表情が固く違和感だらけだったお面たち。しかし場所を変えてみたらアラ不思議。いつのまにか自然と街に溶け込み、生き生きとした表情の彼らがいた。
これでダンボールにたまっていたウップンが少しは晴れた事と思う。
皆さんの家にもし、つまらなそうにしているお面がいたらどこかに連れ出してみてはいかがでしょうか。思わぬ異国にたどり着くかもしれませんよ。

続けて柴又を散策する。
探してみるとまあ、色々な所でお面の顔がマッチしていたと思う。
参道は割とどんなお面でも合う場所があったが、柴又帝釈天に行ったらやっぱりえびすさんが一番似合っていた。さすが日本出身だ。
最初はえびすさんのいやらしい顔が苦手だった。でもここ柴又に来てからというもの、はにかんだり子供のような表情を見せたりとオチャメな一面が見えてきて段々と好きになってきた。
何よりも、かぶりやすい所が好きだ。
柴又のメインスポットである帝釈天を抜け、今度は川に向かう事にした。その途中でのプライベートショットも割と違和感なく写るようになったと思う。
さて、参道を通り、帝釈天でお参りし、日本庭園が拝める「山本亭」脇で休憩をとりながら向かった先にある川といえば。
そう、名物「矢切の渡し」がある。(といっても何で有名なのかはよく知らないです)
実は柴又に来た一番の理由はこの「矢切の渡し」があるからだった。ここ柴又と矢切(千葉)を渡す舟は手漕ぎのため、なんとなくベトナム出身のザル子に合う風景が撮れるのでは?と思ったのだ。
(モーター式の舟もあるらしい。早めに行くと手漕ぎという情報も)
上の写真、私には8割方ベトナムに見えるのだがどうだろうか。これで乗船者がノン(帽子)を被っていたら100パーベトナムだろう。ベトナム気分を味わいたいならここ柴又だ。
(ベトナムの皆さまごめんなさい)
ベトナムに似た川に渡る涼しい風を感じ、満足げな表情に見えるザル子。他の皆も気持ちよさげだ。
この表情が撮れただけでもここまで来た甲斐があったと思った。
しかしながら向こう岸に渡っても特にやる事はない。舟は数分おきに出ているので普通の観光客はその辺を眺めてすぐに引き返す事が多い。
私もすぐ引き返そうと思っていたのだが、何とはなしに土手の方へ歩いてみたら・・・
見つけてしまいました。アフリカの風景を!
見てくださいよこの喜び溢れる表情。
この時確かに、突如現れた土手のゴルフ場にケニアで見た風景を発見し「野生の動物がいれば完璧」と思った。
後で家に帰ってケニアの写真を見てみたら全く違っていてビックリしたのだけれど。
最初に都庁で写真を撮った時は、表情が固く違和感だらけだったお面たち。しかし場所を変えてみたらアラ不思議。いつのまにか自然と街に溶け込み、生き生きとした表情の彼らがいた。
これでダンボールにたまっていたウップンが少しは晴れた事と思う。
皆さんの家にもし、つまらなそうにしているお面がいたらどこかに連れ出してみてはいかがでしょうか。思わぬ異国にたどり着くかもしれませんよ。
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