シャッター押してくださいとお願いされる方法(デジタルリマスター)

観光地などに行くと「シャッター押してください」と見ず知らずの人からお願いされることがある。
僕はこれを言われるとたまらなく嬉しく感じる。
こんなに大勢の中からよくぞ僕を選んでくれましたと。
そして、シャッターを押した後の「ありがとうございます」にはなんともいえない達成感を感じる。
そこで、「シャッター押してください」とお願いされに出かけることにした。
※2009年10月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
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まずは観光地に出かけます
シャッターを押してください、とお願いされるためには、まず観光地に出かけなければならない。できればコンビニ感覚で家の前でお願いされるのがベストなのだけれど、ウチの近所は逆にすごいな~と感心してしまうほどに特長がないので、観光地に出かける必要があるわけだ。

雷門で有名な浅草寺に出かけた。
上の写真は雷門の次の門である宝蔵門。雷門は狭かったのでこちらの門を選んだのだけれど、こちらも雷門に負けず劣らず、多くの観光客が幼稚園の運動会の親御さんのようにカメラを向けていた。

こりゃ、楽勝だ!
浅草寺に来てみると、想像していたよりずっと写真を撮っている人たちがいた。これは、ほっといても「シャッター押してください」とお願いされる状況だと喜んでしまった。
そして、僕は今日何回シャッターを押してくださいとお願いされ、何回「ありがとうございます」と言われるのだろうと考えると口元が緩んだ。A判定の志望校を受けている感覚だ。テストよりもその後のキャンパスライフのことを考えていたのだ。


誰もお願いしてくれない。
上の写真では分かりにくいけれど、この場所は本当に多くの人が記念撮影をするポイントなのだ。僕よりもすべての面で前へ、前へ、もっと前へと進もうとしているような早足で歩いている女性に声をかけ、シャッターを押してもらうカップルもいたぐらいなのだ。
それなのに、隣ですべての面で立ち止まっている僕には誰もお願いしてくれない。なぜ僕はお願いされないのだろうか?

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