デジタルリマスター 2023年12月10日

カニの殻で“カラモデル”を作ったよ(デジタルリマスター)

カニを食べたあとに大量に残る、殻。

自宅でキチン・キトサンを抽出できない以上、これらはたいていゴミ箱行きとなる。

が、そこに「ボール・ジョイント」があったら!「プラモデル」ならぬ「カラ(殻)モデル」ができるのではないか。

(自分が食べたせいで)いってしまった彼の雄姿が、今よみがえる。

2010年3月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。(動画インタビュー)

前の記事:揺れ具合を測定して寝台「北陸」にサヨナラ(デジタルリマスター)

> 個人サイト 妄想工作所

はじめての“お取り寄せ”がこれだ

ボール・ジョイントについて説明する前に、肝心のカニを調達しよう。大きいほうが工作しやすいけど大きくなるとお値段がね…でもせっかくなら美味しいほうが…と、片手を頬にあて晩御飯のおかずを思案するかのごとくネットショップで探す。

三者(大きさ、工作しやすさ、美味しさ)せめぎあった末、お求めやすい価格のズワイガニ(ボイル済のを冷凍したやつ)がうちに来ることとなった。

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でかい!箱が。

ネット上で選んだので実物を見ていない。それゆえ、心配だったのは「足などの欠損状況」。そのため2杯入りのものを選んだのだが、それで正解だった。多少の欠損あり。それを補い合うように、殻を採取していこう、いや、食べましょう。

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足先に欠損が見えるが、そこは相方が助けてくれる。
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土鍋で蒸し上げる。
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部屋も道具もカニ色に染まって

と、ここまで書いてきて恐縮だが、自分、そんなにカニには強くない。どちらかといえばエビのほうが好きだ、ってことは置いといて、解体には慣れてないので、いちいちおっかなびっくりである。うわー、うわー、ミソってこうなってるのかーーーうわー。

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きっちり関節で切れればいいのだが、よくわかんないヒダがあったりして悩む。
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殻を割ったりできないので、細いところは工具(スパチュラ)か何かでほじっていく。ほぼ歯科医。
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せっかく取り出した肉がパサパサにならないよう、卵に入れながら作業だ。終わったら蟹玉を。
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忘我。

家にあった細かい作業用の工具を洗って、何本も使い分け、肉をあらかた取り出した。全ての道具が、カニくさい。

夕食後から作業を始め、夜中にほじり終わる。でもこういう作業は嫌いではない、いや、好きなほうなので、いや、大好きなので、苦にはならなかった。思う存分、外骨格を堪能できた。

足の位置を間違えないように並べて、そーっとテーブルに運ぶ。いよいよ未知の領域、「関節ボールジョイント埋め込み手術」である。

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計3個×10本足=30個のボールジョイントが必要。さて買ってこよう。

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