ピーナッツロールアイス(花生捲冰淇淋)との出会い
このおやつにであったのは十分という台湾北部の観光地でのことだ。やたらと並んでいるお店があった。
行列の奥から、ガリガリという音が聞こえる。氷かなにかを削っているのかと思ったら、どうやら飴で固めたピーナッツのブロックをかんなで削っているらしい。
このピーナッツを削ったものをクレープの上に広げ、アイスを2個乗っける。それで終わりではない。
アイスにパクチーという奇抜な組み合わせに筆者は気が引けてしまい、通り過ぎようとしたが、同行者2人が食べたいという。アイスロールは3つで少しお得になる。だったら怖いもの見たさで食べてみるか、と購入。
恐る恐る食べてみると、びっくりするほどおいしい。人気があるものってだいたいおいしいし、おもしろいし、正解なんだよな。鬼滅の刃も呪術回戦も、たぶん読んだ方がいい。
肝心のパクチーはというと、主張しすぎず、ピーナッツのもったりした風味やアイスの甘みと抜群に調和している。今度からパフェにはミントじゃなくてパクチー乗っけたほうがいいです。
おそらく日本に未上陸なピーナッツロールアイス
この花生捲冰淇淋ことピーナッツロールアイスを日本でも食べたい。タピオカもカステラも流行ったし、きっと日本にもあるはず!と帰国してから探し回ったものの、全く見当たらない。
もしかしたら新しいスイーツでまだ広まってないのか?と検索してみると、パッと見ただけでも2018年にはブログで取り上げている人がいる。
まだ日本に広まっていないということは、筆者がお店を開けば儲けられるのではないか?ブルーオーシャンが広がっている。ある程度広まったら模倣店が出てくるだろうけど、それはその時になったら考えよう。まずは一旗揚げよう。
すぐに台湾旅行に行ったメンバーを招集し、出店のために試作会をすることにした。
クレープの代用を考える
筆者が食べたアイスロールのクレープ生地は、日本のクレープとは違って薄めで軽いものだった。
なんとなく小麦ではなく、米粉なのでは?と推測をする。食べた後の重たさがなかったから。
米粉からクレープを作るにしても、筆者たちにはクレープづくりのスキルはない。代用できるものを探す方が得策だ。だって競合店はもうすぐそこまできているから。新規事業はスピード勝負。本場のクオリティもリスペクトしたいが、商売には多少の妥協も必要だろう。
うすくてもちもちでお米でできている巻きやすいものといえば。
これなら水につけてすぐに戻るので焼く手間を省ける。ガス代がかからないので利益率が上がるし、店の回転も速くなるに違いない。君に決めた!
その他の代用も決める
代用しないといけないのはクレープだけではない。ぐぬぬ。
タロイモとパイナップルのアイスはなかなか手に入りにくい。もったり系とさっぱり系のアイスを混ぜればいいのではないかと思い至った。あと、調べると普通のバニラアイスやチョコレートアイスでつくるお店もあるようだった。
今の資金ではピーナッツを飴で固めたブロックを作るのも厳しい。当面は代わりに甘みのついたローストピーナッツを使うことにしよう。