首だけの服
先日妻が「これおもしろいよ」と通販のカタログを見せてくれた。
付け襟である。首のところだけの服。
首の冷え対策やUV対策で使うらしい。「着膨れせず重ね着風に!」という説明もあった。なるほど。
服と言えば「シャツとズボン」と雑に二つに分けて考えがちだが、「首の服」みたいにもっと細かい分け方もできるのだ。
「運動部か文化部か」なんて分け方では部活の個性は分からない。野球部か卓球部か吹奏楽部か美術部か…、これぐらいの解像度が服にも必要だ。
パーツだけの服で全身そろえてみたい。
全身で26パーツ
通販で買ったり妻から借りたりして全身がそろった。
靴下が、かかととつま先で分かれているところがとても良い。部活で言うなら吹奏楽部と管弦楽部だろうか。近いんだけど別物。
僕の手違いで腿と膝のサポーターが片方ずつしかないのだかが、それ以外はしっかり全身ある。半身で構えた様子を見てもらおう。
そうだ、このワクワク感は甲冑を見る時のものだ。
鎧や甲冑、宇宙服など、着るのが大変そうな服は専門性の高さを匂わせておりかっこいい。
全身パーツ服は、なんの専門でもないのにかっこよさだけまとえるんだ。よし、着よう。
甲冑ではないな
パーツ服、着用した様子がこちらである。
編集部の林さん安藤さん。そしてデイリーポータルZを取材しているスタッフの方2名が部屋にいたのだけど、全員が警戒と困惑のオーラを発していた。
形容し難い違和感がある。
そのうちみんなから言葉が生まれた。「バランス…」「バランスがさあ…」と唸っている。
「短パンの位置合ってる?」と何度も確認されたがこれで合っている。腹巻きが普段ない場所に区切りを作っていて長く見えるだけだ。
同じ理由で腕も長く見える。
もちろん入っていない。入ってないと思う。この本体の人、苦しそうだな。