出掛けてみよう②映画館
次は町を出て映画館に行ってみる。財布の他にティッシュと手ぬぐいを突っ込んだ。
なんだろう?普通に歩いているはずなのに、すれ違う人達にバッグを見られている気がする。近所の知り合いに会いたくなくて、自然と早足になる。
トラックの「バックします」という音声も「(その)バッグにします?」に聞こえる
電車に乗っても、車内の人達からのバッグへの視線を感じる。芥川龍之介の『鼻』みたいな感じで『セカンドバッグ』という短編小説が書けそうだ。
映画館には私が長年愛し続けてきたエルヴィス・プレスリーの映画を見に来た。従業員さんに記念撮影をお願いしたが、撮って貰った写真を確認すると悪徳マネージャーみたいな男が映っていた。
エルヴィス、ゴメンね
しかし置き場所に困らない、という利点は映画館でも発揮された
出掛けてみよう③飲食店
作品自体には大満足。腹が減ったので「エルヴィスバーガー」というメニューを出す店に行くことにした。
ガラスに反射する自分の姿に毎回新鮮に驚いてしまう
飲食店で鞄の置き場所に困ることが多々あるが、ハンドバッグだとテーブルの上に置いてもまったく邪魔にならない。やはりこれがハンドバッグ最大の利点なのかもしれない。
エルヴィスバーガーは、以前紹介した「エルヴィスサンド」をハンバーガーに応用した逸品だった。ピーナッツバターの風味が肉汁溢れるパティと相性抜群で大変美味しい
出掛けてみよう④企画会議
せっかくなのでDPZ関係者にも見てもらおうと、ハンドバッグで企画会議に参加した。皆に食べてもらいたいものがあったので、必然的にこういうスタイルになってしまう。
ハンドバッグに食べ物が入らないので保冷バッグも一緒に持ち、もう片方の手はペットボトルを持つ
本来「セカンドバッグ」とは大型のカバンに入れる小さいカバンという意味らしいが、小さ過ぎるが故にサードバッグまで必要になって手がふさがってしまった。
みんながノートPCや大きなノートを開く中、私はかろうじて入った極小ノートを開く。石川さん、ハンドバッグ見てますよね!
しかし皆に感想を聞いてみると、意外なことに「そんなに変じゃない」「気にし過ぎじゃない?」という答えが返ってきた。え?そうなの?試しにんちゅたぐいさんに持って貰って驚いた。
確かに。なんだったらちょっとオシャレまであるかも…?
これはむしろ私の中にあるおじさんへの偏見が炙り出されただけで、実際には誰もハンドバッグのことなんか気にしてないし、堂々としていれば良いだけの話なんだろうか?全然抵抗感が薄れない反面、一週間くらい使い続けたらやや愛着感が芽生えてきてる自分もいる。これはちょっと分からなくなってきた。
でも公園のベンチで休憩してるだけなのに、やっぱり不穏な気配が漂うんだよな
意識の変革
実際に使ってみて「外出先で置き場所に困らないコンパクトさ」という明確な利点は感じたものの、まだまだ全然馴染んではいない。「自分のライフスタイルにハンドバッグを取り入れるのではなく、ハンドバッグにライフスタイルを合わせる」くらいの覚悟が必要なのかもしれない。お金はポケットにねじ込め。鼻水なんか手鼻で十分。要件や思いついたことなんか脳に記憶しろ。セカンドバッグを持つにはそういった大胆な意識の変革が必要なのだ。
おじさんはおじさんに生まれるのではない。おじさんになるのだ。おじさん初心者である自分を上手く乗りこなすための修練として、引き続き小脇にハンドバッグを抱えてみたい。
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編集部からのみどころ
石井さんが会議にセカンドバッグだけではなく、マイボールを入れるようなバッグを持って登場したときはなにが始まるのかと思いましたが、中からはクリームチーズが出てました(クリームチーズが登場する意味はおまけ部分に!)
石井さんには悪いのですが「なにそれ?カーテン?」で声を出して笑いました。
ちなみに去年の地味ハロウィンのためにこのクラッチバッグを買いました。つまり石井さんとお揃いです。 (林)
はげます会限定連載「石井公二のおいしいもの手帖」第4回~「レズリーストウ」のレ………
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