設定バグってません?
先日、埼玉県にある東武鉄道東上線の「朝霞」という駅前の繁華街を、例により、「どっか軽く一杯ひっかけられるお店はないかな〜」なんて思いながら徘徊していた時のこと。
時間は真昼間だったんですが、こんな感じの、いわゆる本場系の中華屋さんが営業中だったんです。
どれどれ、と近づいていってみると、
おお! こりゃあお手頃でいいじゃないですか。生ビール単品で500円してもまったくおかしくないところ、小籠包が3つついてくるんだ。
そうそう。こういうお店って、「どんだけ食材用意してるの?」ってくらいに無数の単品メニューが存在するんですよね。ここからちょうどいいおつまみを探し当てるのがまた楽しいんだよな〜。
ちょっと待てよと。さっきの小籠包セットも良かったし、いちばん上の「全品料理食べ飲み放題 2時間3180円」これもまぁ、ものすごくお得だけどわからないでもない。けれどもその下、「1〜73番の単品料理+飲み物 700円」、ここはちょっとスルーできないんじゃないですか?
いやね、いわゆる中華の冷製的な、たたききゅうり、ピータン、百歩譲ってバンバンジーくらいまでならば、そのセット料金でも納得できる。が、この店ではセットの料理が、1〜73番まで選べると書いてあるんです。
っていうか、54番の酢豚の時点で単品価格750円なので、すでにセット価格を超えてるんですよね。設定バグってません? って話。
これは入ってみるしかないでしょう!
選択肢豊富すぎ!
店内はものすごく高級感のある中華料理屋さんそのもの。お店に入るなり、なんらかのカラクリがあったらどうしようかと気になり、店員さんに、「料理とお酒で700円のセット、頼めますか?」と聞いてみたところ、当然のように「大丈夫ですよ〜」とのこと。
着席し、あらためてメニューを眺めてみます。
このあたりまではまだわかる。それでもじゅうぶんお得なんですけどね。
ところが、
え? こんな豪華な一品料理にお酒がついて、本当に700円なの? と。
極めつきはやはり、オーラスの73番付近。
例えばこの、写真をみる限りだいぶ立派なエビチリと生ビールを頼んで、トータル700円ってこと? やっぱりどう考えて計算が合わないな〜。
さて、じゃあなにを選ぼう。値段的にもっともお得なのは海老ゾーンなのですが、個人的な腹具合や食材の好み、さらに「ちびちびとつまめそう」という点も考慮し、僕が選んだのはこちら、
なんと単品価格780円。そこに生ビールをプラスして、正真正銘、700円ぽっきり!
ほんのりと甘くてコク深いみそ味の細切りの豚肉と、シャキシャキのねぎやきゅうり、それからもちもちの皮のハーモニーで、も〜最高です!
当然ビール1杯では足りず、
おかわりをしまして、それでもなんとトータル1060円!
なんて、ものすごく優雅な気持ちで昼飲みを堪能させてもらった、大変ありがたくも、お得セットのお得さがバグってるお店のご紹介でした。