面影にもさまざまなカタチがある
面影の残し方にも様々ある。
このビルも完全な新築なのだけど、昔のビルのボリュームやデザインを低層部に再現しているのだ。
ただ、デザインは簡略化されているし、色味も違う。昔のビルは反対に上部が茶色、下部がベージュだったようだ。
今のビルにも合わせてリデザインされているのだ。
都心からはすこし離れたところにある食糧ビル。
立派なビルで、長らく地域の誇りだったのだろう。
今はこうして、案内板と面影だけが残されている。
このビル、つい最近まで1935年頃に建てられた大規模な本社社屋が残されていたらしい。
こちらの記事でその当時の姿が見れる。
凹レンズ型のデザインや、モダンな白いデザインなどがそのまま受け継がれている。当時の最先端なので、しっかりイメージを継承していても現代ビルとして違和感がないのだ。
これもかっこいい面影ビルの在り方だ。
だんだん面影ビルを見る目が肥えてくる
この何の変哲もないビルも、足元の石造り部分は現代ビルに似合わぬ存在感で、ちょっと面影ビルっぽくないか。
公式にもイメージ継承のことが書かれていた。確かに面影ビルなのだ。
でも、今度できる孫はもっと今風の軽やかなデザインになるという。なかなか難しいものだな、面影ビル。
ほとんど情報がないのだけど、もともとは大正生命日比谷ビルという名前だったそうだ。
そして、確かに以前は戦前(1938年竣工)のビルがあったようで、なんとなくノッポなところが似ていて、面影ビルと言えなくもない。
うーん、けっこうたくさんあるんだな、面影ビル。
Author:Wiiii (2009) /CC BY SA 3.0
わりと今時のビルは、どれも旧ビルの価値を継承…みたいなことを言いがちなようだ。まあ、それを感じとろうとするのも面影ビルの醍醐味かもしれない。

