この私の不思議な感覚を味わってもらいたい
今回の寝てませんメガネの目は私だけだったが、来場者の目にできるように改造したい。自分の目で人がはしゃいでいる感覚を味わってもらいたいからだ。
「目交換メガネ」だ。
マイコンで実現する予定だが、目の写真を撮って印刷して貼り付けるのでもいい気もしている。
9月5~6日に開催されたメイカーフェア東京で「寝てませんメガネ」を展示した。(寝てませんメガネについてはこちらを見てください。)
「寝てないように見える」という最初の目的は一瞬で消え、ただのおもしろメガネになった。
いろんな人が私の目になってはしゃいでいるのだ。
それは見たことがない景色だった。
展示用に寝てませんメガネを4つ作って、展示用のスタンドも購入した。

前日、全てを動かしてみると自分でもひるんだ。自分なりのもてなしが予想外のものになっている。悲しい動物のような気持ちになる。
「これを掛けると寝てないように見えます」
最初のうちはそのような説明をしていたが、だんだんその説明をしなくなった。これはただ面白いメガネだ。
寝てるとか寝てないとかどうでもいい。
西村さんはふざけるときの動きがビートたけし風になるので世代的に親近感がある。
寝てませんメガネは目がキョロキョロと動いているが、その目がたまに口の動きに合うことがある。メガネの裏にセンサーがついていてそれで制御しているのかと聞いてくれる人もいたが、そんな高級なことはしていない。
ただ動画をループ再生しているだけで、シンクロは偶然である。偶然頼みのテクノロジーだ。

自分の目が人の顔に合っているのがおもしろいのだが、どこか悔しさもある。自分にしかなついてないと思っていた猫が誰にでもなついているような、そんな気分だ。
自分の器官に嫉妬するとは思わなかった。
その反面、とても似合っている人を見ると嬉しい気持ちになった。
かけてもらっておいて、おれ呼ばわりしてすいません。正確には目だけが私である。
こういう人生もあったのかな。勝手にそんなことを考えていました。
メガネを掛けた写真を見るとたいていの人が歓声を上げた。それは「うわあ」が多かったが「かわいい」の声もあった。嬉しい。

自分の目をつけてもらうとことに愉しみを感じるのは、自分の中に見たことがない変態性を見いだしたような気がする。
ただ、ふたり同時にかけると、この人たち話聞いてないだろうなという雰囲気を出した。


もし私が双子だったらこういうことになるのだろう。
そして、私の目から本来の目に戻る瞬間がとてもよかった。人の心がもどったかのような安心感がある。


私の目から戻ったときに人の心が戻るということは、私には人の心がないということになる。おもしろメガネの展示でありながら、私はたくさん気づくことがあった。
今回の寝てませんメガネの目は私だけだったが、来場者の目にできるように改造したい。自分の目で人がはしゃいでいる感覚を味わってもらいたいからだ。
「目交換メガネ」だ。
マイコンで実現する予定だが、目の写真を撮って印刷して貼り付けるのでもいい気もしている。
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