●のせんべい
●だったのはこちら。有明産 海苔のための草加せんべいだ。
パッケージには草加の「せんべい茶屋本舗 東彰」というせんべいメーカーと、日本橋の「井上海苔店」のブランドロゴが入っており、両者の力を存分に発揮して作った商品であることが伝わる。
こちらは5枚入りでなんと700円した。1枚で言うと140円だけど、おせんべいに一袋700円かけるというのは来世まで待たないとちょっと私には難しい。
記事にする、記事にするとぶつぶつ言いながら今日は買った。
これは寿司だ
裏返して見ると、せんべいを包み込むように海苔が巻いてあるのがわかる。
裏面はせんべいが露出するびんぼっちゃまスタイルだ(あえて説明せずに進む。わからなかった若い方は「びんぼっちゃま」で検索してください)。
封を切る。せんべいの醤油よりもまず良い海苔のかおりが広がるのがさすがだ。
食べてなお、しっかりずっと口が海苔のまま保たれた。
なるほど。これは寿司だ。
せんべいの部分がシャリで、海苔がネタだ。海苔を食べさせるためにせんべいがある。
絵文字と実際
さて、冒頭にも書いたが、世のおせんべいというのは絵文字のせんべい=?よりも、むしろ 〇 として我々の目の前に現れることが多い。
いっぽう、海苔が巻かれたせんべいは、むかしからスーパーで売ってる「梅の香巻」のような、どちらかというと小さなおかきタイプの米菓に多いように思う。
「梅の香巻」これこれ
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こんな、海苔が巻かれた円柱タイプのもよく見る
状況をまとめるとこうだ。
絵文字のせんべい=?
実際のせんべい=〇
よく見かける海苔せんべい=小さなおかきタイプ
今回見つけた海苔せんべい=●
せんべいの絵文字(?)と、現実の海苔とせんべいのありさまには、ちょっとした齟齬がある。
現実的に?みたいなせんべいはあるんだろうか。探して探して、草加せんべいの詰め合わせというのに、完全に絵文字タイプの海苔せんべいが入っているのをやっと見つけた。
うおお。
では実際、世の中の海苔せんべいのスタンダードというのはどんなものなのだろう。
Amazonと楽天の海苔せんべい事情
引き続き数軒スーパーを回ってみた。やはり海苔のついたせんべいは小さなおかきしか売られていない。
草加に行けばもっと丸い海苔せんべいが見つかるんだろうか。取り急ぎ今回は実際を目撃するのはあきらめてネットを少しさらってみることにした。
するとこれが、思った以上に●なのだ。
丸く包み込まずに、海苔で大きく挟んだものも多い。
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こちらはパッケージの中がうかがいにくいが、四角いせんべいをしっかり海苔で覆っている
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以上はAmazonから。
楽天にはしっかり海苔で包んだものがありつつ、ぎりぎりせんべい部分が見えるものもいくつかあった。
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調べているうちに、だんだん(そんなことないのに)せんべいと海苔がスリリングに陣地をせめぎあっているようにも感じられてきた。
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世界の景色の話
広くフィールドワークをしないことには分かったことは言えないが、絵文字のようなせんべいは、あるところにはあるものの、少ないことがわかった。
私たちは日々、イメージと現実のあいだを行ききする。思い描くありさまを探してさまよいあるいて気づくのは、イメージが実はいつもどこか遠くにあって、身近なものは意外であることが多いということだ。
?だとばかり思ったせんべいが●だった。これは世界の景色の話である。