楽しくて1日中歩き回った
梅田や宝塚から少し離れているからこそ、特別なお出かけ感があって最高でした。哀愁漂うゲーセンコーナーがある駅前ビルも必見です。
もし行かれる方は、閑静な住宅街なので迷惑にならないようにお願いします。と言いつつ、私は日除けのために派手なロンTを頭にかぶって歩いていたので、だいぶ不審者ライクではありました。
4年前、車窓から見えた山中の近未来都市、それは兵庫県・西宮市名塩のニュータウンでした。
なっがい斜行エレベーター、神殿のように荘厳な公園、駅から歩いて行けちゃうSA、興奮しっぱなしの名塩スポットをご覧ください!
4年ほど前、私は「JR福知山線廃線敷」のハイキングコースに向かって、JR宝塚線に乗っていました。
だんだん山が深くなってきて、「自然の中をいっぱい歩くぞ~」とテンションがいや増すなか、「西宮名塩」の駅を通り過ぎた時です。
なんとなく車窓の外を眺めると、
それからというもの、「一体あれは何だったんだろう...?」のときめきは止まず、あまりにも現実味がないので一時は「CG説」も浮上しましたが、先日ついに名塩の地に降り立つことになりました。
あの日と同じようにJR宝塚線に乗り、1人西宮名塩駅に到着。
西宮といえば「甲子園」や「西宮ガーデンズ」などが有名ですが、市の規模がでかく、名塩のような山に囲まれた街も含まれています。
しかし、駅を出て少し歩くと、
なっがいエレベーターがあらわれます。なんかの発射台のようにも見えるいかついデザインです。
高低差60mの地点を、145mのエレベーターが繋いでいます。木々の緑の中に近未来が埋め込まれてドキドキします。山中の秘密要塞のようです。
たどり着くその先には白いクールな住宅が並んでいます。1991年にできた「西宮名塩ニュータウン」です(愛称は「創造の丘ナシオン」)。私がかつて車窓から見たのはこの町並みでした。
そして、このエレベーターは高い場所の住民の方々の大事な足なのです。こんなかっこいい生活の足ってあるんですね。
住民の方以外禁止というわけでもなく、山の上に行きたい人は無料で使えます。迷惑にならないよう、住民の方が使ってなさそうな時間帯を狙って乗ってみましょう。
異なる空間に入っていくゲートみたいで、気持ちが引き締まります。
ちょくちょく抽象的な立体作品があり、自分の知らない文明が栄える都市空間のようです。
もしかしたら、「エレベーターってずっと言ってるけど、エスカレーターの間違い?うっかりさん?」と思われてる方もいると思いますが、エレベーターであってます。notうっかりさんです。
ガラスの中を、ゴンドラが上り下りしているのです。1F,2F,3Fのボタンがあり、中腹で降りることもできます。
乗ってみると、大人6人が広々と乗れそうな大きな空間です。動き出すと、普通のエレベーターの上昇とは違う、斜面をすべって上がっていく感覚がします。山のケーブルカーみたいな感じです。
一直線に底が見えるので、透視図法がえぐいです。
一番上に到着するまで2-3分でした。ということは、通勤通学ラッシュのとき最長で6分くらい待たないといけない計算です。
エレベーターの左右には階段があります。急いでる時はその階段を使うこともできますが、
下りはともかく、上りはエレベーター待ったほうが良さそうでした。
上りたい・上りたくないの感情がふっとび、「わあ〜」しか出てきませんでした。
この写真の階段の下あたりに人がいるのがわかるでしょうか。地元の中学生がこの階段を使っていました。驚きです。己に何かを課しているのでしょうか。
がっつり山に囲まれた駅前ロータリーやマンションが見えます。なんだか不思議です。
エレベーターで上まで行くと、左右にはスタイリッシュな住宅が広がります。関西で数々の集合住宅を手がけた遠藤剛生氏の設計だそうです。
もう少し上に行くと、戸建てが整然と並び、キレイで広い道路が走るエリアへでます。
ツツジの植垣はビシーっとキマってるし、ゴミはひとつも落ちてません。
あまりにもキレイで人が少ないので、散歩中「え?夢?」としきりに疑ってしまいました。
この名塩には巨大な「塩瀬中央公園」があります。
これまた斜面にある公園なので、高低差を利用した作りになってます。
例えば、
ギリシア演劇に適しすぎです。悲劇も喜劇もお手の物です。
そして展望台は
私の知るどの展望台より開けてます。じっくり山と向き合えます。
この展望台を下から見た時がまた印象が変わり、
岩場と相まって古代遺跡のようになってます。
本来は中心を水が流れていたようです。なんてモニュメンタルなんでしょう。
何から何まで意味ありげで、もしここが1000年後に発掘されたら、満場一致で「神殿」に認定されちゃうことうけ合いです。
こんな荘厳な公園が高台の上にあるわけです。しかも何故か関西圏でもそこまで有名ではありません。ほんとうに神殿なんでしょうか。
塩瀬中央公園、ただ神々しいだけではありません。
キッズのみんなもキャッキャできること間違いなしのローラーすべり台があります。
しっかり子どももワクワクさせてくれるなんて、なんとも心憎いです。
途中のカーブのスリリングさ、直線的にすべるラストスパート、しっかり声出ました。
塩瀬中央公園、ファミリーにもオススメしたいです。
JR西宮名塩駅の北にはニュータウン、南には中国自動車道が通っています。
なんと、駅から歩けんことない場所にSAがあります。車の免許を持ってない私でも、徒歩で自由にSAに行くことができるなんて...!
駅を起点に30分ほど西へ歩きます。こちらは昔ながらの町並みが残っており、ニュータウンとのギャップを感じさせます。
このときは連休の中日で、高速は渋滞、たくさんの車が訪れていました。
お手軽に特別感を得られてオススメです。興奮します。
せっかく来たのでアイスでも食べましょう。
熊本県天草で愛される袋入りかき氷です。熊本は中国自動車道の通り道ではないですが、そもそも駅から歩いてSAに来てるので、ご当地ものかどうか気にせず買いたいものが買えました。
名塩の道はアップダウンが多くて結構疲れましたが、SAでアイスという最高の旅の癒しでかなり回復しました。
ただ、この後30分かけてJRの駅に戻らなくてはいけませんが。
梅田や宝塚から少し離れているからこそ、特別なお出かけ感があって最高でした。哀愁漂うゲーセンコーナーがある駅前ビルも必見です。
もし行かれる方は、閑静な住宅街なので迷惑にならないようにお願いします。と言いつつ、私は日除けのために派手なロンTを頭にかぶって歩いていたので、だいぶ不審者ライクではありました。
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