特集 2022年6月16日

西宮名塩は近未来神殿でテンションがあがる

4年前、車窓から見えた山中の近未来都市、それは兵庫県・西宮市名塩のニュータウンでした。

 

なっがい斜行エレベーター、神殿のように荘厳な公園、駅から歩いて行けちゃうSA、興奮しっぱなしの名塩スポットをご覧ください!

大阪で生まれ育ちました。工作と漢字が好きです。チェキで盆栽を撮影したり、豆腐を千切りしたりしています。

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> 個人サイト 唐沢ジャンボリー

遠くに見えた憧れの街

4年ほど前、私は「JR福知山線廃線敷」のハイキングコースに向かって、JR宝塚線に乗っていました。

だんだん山が深くなってきて、「自然の中をいっぱい歩くぞ~」とテンションがいや増すなか、「西宮名塩」の駅を通り過ぎた時です。

なんとなく車窓の外を眺めると、

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嘘みたいな近未来都市が

それからというもの、「一体あれは何だったんだろう...?」のときめきは止まず、あまりにも現実味がないので一時は「CG説」も浮上しましたが、先日ついに名塩の地に降り立つことになりました。

 

斜面に現る近未来エレベーター

あの日と同じようにJR宝塚線に乗り、1人西宮名塩駅に到着。

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めちゃくちゃ晴れた

 

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駅のすぐ近くにトンネルがあります。

西宮といえば「甲子園」や「西宮ガーデンズ」などが有名ですが、市の規模がでかく、名塩のような山に囲まれた街も含まれています。

 

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駅前ロータリーのすぐそばはこんなかんじ

しかし、駅を出て少し歩くと、

 

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山の斜面にドーン

なっがいエレベーターがあらわれます。なんかの発射台のようにも見えるいかついデザインです。

 

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山の上の町までつづいていく

高低差60mの地点を、145mのエレベーターが繋いでいます。木々の緑の中に近未来が埋め込まれてドキドキします。山中の秘密要塞のようです。

たどり着くその先には白いクールな住宅が並んでいます。1991年にできた「西宮名塩ニュータウン」です(愛称は「創造の丘ナシオン」)。私がかつて車窓から見たのはこの町並みでした。

 

そして、このエレベーターは高い場所の住民の方々の大事な足なのです。こんなかっこいい生活の足ってあるんですね。

住民の方以外禁止というわけでもなく、山の上に行きたい人は無料で使えます。迷惑にならないよう、住民の方が使ってなさそうな時間帯を狙って乗ってみましょう。

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異なる空間へのゲート

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エレベーターの入口。立派です。

異なる空間に入っていくゲートみたいで、気持ちが引き締まります。

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ゲートの先には有名な芸術家・池田満寿夫の彫刻もよこたわる

ちょくちょく抽象的な立体作品があり、自分の知らない文明が栄える都市空間のようです。

もしかしたら、「エレベーターってずっと言ってるけど、エスカレーターの間違い?うっかりさん?」と思われてる方もいると思いますが、エレベーターであってます。notうっかりさんです。

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降りてくるのを待つ

 

ガラスの中を、ゴンドラが上り下りしているのです。1F,2F,3Fのボタンがあり、中腹で降りることもできます。

乗ってみると、大人6人が広々と乗れそうな大きな空間です。動き出すと、普通のエレベーターの上昇とは違う、斜面をすべって上がっていく感覚がします。山のケーブルカーみたいな感じです。

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エレベーターの中から見た景色

一直線に底が見えるので、透視図法がえぐいです。

一番上に到着するまで2-3分でした。ということは、通勤通学ラッシュのとき最長で6分くらい待たないといけない計算です。

エレベーターの左右には階段があります。急いでる時はその階段を使うこともできますが、

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到達地点が見えない

下りはともかく、上りはエレベーター待ったほうが良さそうでした。

上りたい・上りたくないの感情がふっとび、「わあ〜」しか出てきませんでした。

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左側の階段を上ってみました。見下ろすと怖い。

この写真の階段の下あたりに人がいるのがわかるでしょうか。地元の中学生がこの階段を使っていました。驚きです。己に何かを課しているのでしょうか。

 

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上からの景色。

がっつり山に囲まれた駅前ロータリーやマンションが見えます。なんだか不思議です。

 

あか抜けまくりのニュータウン

エレベーターで上まで行くと、左右にはスタイリッシュな住宅が広がります。関西で数々の集合住宅を手がけた遠藤剛生氏の設計だそうです。

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歩道がめちゃくちゃオシャレに整備されている

もう少し上に行くと、戸建てが整然と並び、キレイで広い道路が走るエリアへでます。

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「東山台桜通り」。人が少なく現実味が薄い。

ツツジの植垣はビシーっとキマってるし、ゴミはひとつも落ちてません。

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夢・・・?

あまりにもキレイで人が少ないので、散歩中「え?夢?」としきりに疑ってしまいました。

 

神殿跡みたいな「塩瀬中央公園」

この名塩には巨大な「塩瀬中央公園」があります。

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地図にスケールからして違う

これまた斜面にある公園なので、高低差を利用した作りになってます。

例えば、

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雄大な円型広場

ギリシア演劇に適しすぎです。悲劇も喜劇もお手の物です。

そして展望台は

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遮るもの一切なしの風景

私の知るどの展望台より開けてます。じっくり山と向き合えます。

この展望台を下から見た時がまた印象が変わり、

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要塞みたい

岩場と相まって古代遺跡のようになってます。

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下から真正面に捉えたところ。2本の柱はさっき見えてたやつ。

本来は中心を水が流れていたようです。なんてモニュメンタルなんでしょう。

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涼しげな水辺もあり

何から何まで意味ありげで、もしここが1000年後に発掘されたら、満場一致で「神殿」に認定されちゃうことうけ合いです。

こんな荘厳な公園が高台の上にあるわけです。しかも何故か関西圏でもそこまで有名ではありません。ほんとうに神殿なんでしょうか。

ちびっ子も納得のローラー滑り台

塩瀬中央公園、ただ神々しいだけではありません。

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遊具だー!!!

キッズのみんなもキャッキャできること間違いなしのローラーすべり台があります。

しっかり子どももワクワクさせてくれるなんて、なんとも心憎いです。

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子供じゃないけど3回すべった

途中のカーブのスリリングさ、直線的にすべるラストスパート、しっかり声出ました。

塩瀬中央公園、ファミリーにもオススメしたいです。

 

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駅から歩いていける「西宮名塩SA」

JR西宮名塩駅の北にはニュータウン、南には中国自動車道が通っています。

なんと、駅から歩けんことない場所にSAがあります。車の免許を持ってない私でも、徒歩で自由にSAに行くことができるなんて...!

駅を起点に30分ほど西へ歩きます。こちらは昔ながらの町並みが残っており、ニュータウンとのギャップを感じさせます。

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西宮名塩サービスエリア(上り線)につきました

このときは連休の中日で、高速は渋滞、たくさんの車が訪れていました。

 

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感じる優越感

お手軽に特別感を得られてオススメです。興奮します。

せっかく来たのでアイスでも食べましょう。

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ガリっとチューを購入

熊本県天草で愛される袋入りかき氷です。熊本は中国自動車道の通り道ではないですが、そもそも駅から歩いてSAに来てるので、ご当地ものかどうか気にせず買いたいものが買えました。

 

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疲れが飛ぶ

名塩の道はアップダウンが多くて結構疲れましたが、SAでアイスという最高の旅の癒しでかなり回復しました。

ただ、この後30分かけてJRの駅に戻らなくてはいけませんが。


楽しくて1日中歩き回った

梅田や宝塚から少し離れているからこそ、特別なお出かけ感があって最高でした。哀愁漂うゲーセンコーナーがある駅前ビルも必見です。

 

もし行かれる方は、閑静な住宅街なので迷惑にならないようにお願いします。と言いつつ、私は日除けのために派手なロンTを頭にかぶって歩いていたので、だいぶ不審者ライクではありました。

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にぎにぎしい不審者

 

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