ただの水中をハス池に変える力があった
ガチャガチャの「池のゴミ」シリーズのフィギアもバスボムに入れてみたのですが、これは水中を「汚い池」に変えてくれました。文脈を作り出すバスボムええやんと思った次第です。
なにかと忙しい日々の生活の中、ちょっとだけでも極楽が垣間見れたら疲れも吹っ飛ぶんじゃないでしょうか。
しゅわしゅわと中から阿弥陀如来が出てくるバスボムを作り、極楽浄土のハス池を感じましょう。
今、100均のバスボムがアツいです。
バスボムの棚がそれはもう充実していました。
私が子どもだった時は、お風呂での娯楽はもっぱら「浴槽の中で桶をひっくり返してしずめ、桶を傾けて中の空気をボワンってする」でしたが、今の子たちはバスボムという楽しみもあるようです。
ただシュワシュワするだけではなく、中からおもちゃが出てくるものもたくさんあります。
なんと、つるはしなどのビルダーツールまで現れるものも。なんだか金の斧・銀の斧チックです。
これはテンションあがりますね。ミツクリザメが出てきたら、いつもの浴槽が危険な深海に早変わりするわけです。
じゃあ、極楽浄土に住む阿弥陀如来が現れたら、そこは清らかなハス池になるんじゃないでしょうか。
極楽浄土、それは一切の煩悩がない、すべてが美しい世界です。そんな光景がお風呂でお手軽に垣間見れたらどんなに・・・。
いざバスボムで極楽を幻視してみましょう。
バスボムは、弱アルカリ性の重曹と弱酸性のクエン酸をかためたものです。そこに水が加わって中和反応が起こり、二酸化炭素がでてきてシュワ~となるようです。
最初、「阿弥陀如来も蓮華も3Dプリンターで作ろうかな」と思っていたのですが、ネットで調べたらほどよいサイズのものが売ってありました。「極楽のハス池の構成要素ってお店で手に入るんや」と驚きました。
作り方はいたって簡単です。
仏像を粉状のものの中に埋めたのは初めてです。「こんなことしていいのか・・・」という気持ちになりました。
半日乾燥させ、ついにバスボムができました。
最後の仕上げに手で握ったので形がいびつです。
「派手なほうがええやろ」ということで、食紅を足しました。香りづけにバニラエッセンスも追加。
さて、お湯をはったバスタブに直行です。
ポチョンと投げ入れ・・・
ただのしゅわしゅわ濁り水でした。極楽浄土バスボムにはなりませんでした。
途中「ゴンッ」と、阿弥陀さんが底に当たった音がしました。緊急事態です。
水中カメラでも撮影していたので、確認すると、
思ってた極楽と違いました。あと、このままだと普通にバチがあたりそうです。
バチを回避するためにやりなおすことにしました。
きちんと作ることで罪滅ぼしをして、出来ることなら将来極楽に行きたい下心から、1つ目よりも気持ちをこめて作りました。
レンゲと花びら、ラメも増やしてみました。すると、ガチャガチャのカプセルじゃスペースが足りなくなってしまい、泥団子方式で手でギュッギュして作るほかなく、
LUSHには絶対売ってないいでたちです。
バスタブだと底が深くて、阿弥陀さんがまた「ゴッ」となる大事故が起こります。小さな桶でやってみることにしました。
いざ再チャレンジです。
なんとか極楽のハス池があらわれました。
予定では、もっと軽やかにボワンっと阿弥陀如来があらわれるはずでしたが、ゆっくりジョワ~と姿を見せるのもまたオツかなあと思いました。
ふんわりとした桃色の水面といい、ふわふわと舞う花びらや金銀砂子といい、これぞ私の想像するハス池です。スマホのストレージが残り0.3GBなのにも関わらず、夢中で写真を撮りました。
かなり気に入ったので、朝な夕なにこのGIFを見ています。
最終的には極楽のハス池を表現出来たので、少しは罪滅ぼしになったかなと思います。
ガチャガチャの「池のゴミ」シリーズのフィギアもバスボムに入れてみたのですが、これは水中を「汚い池」に変えてくれました。文脈を作り出すバスボムええやんと思った次第です。
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