書類の一部だけを照らす光
NHKスペシャルで、書類にこんなふうに光が当たっているのをよく見る。
NHKが手に入れた書類にスポットライトを当てて、重要な行や単語だけを分かりやすいようにするのが典型だ。その他、暗闇の中に書類そのものをぼんやりと浮かびあがらせるやり方もある。
これを真似したいなあと思っていた。「盆踊り大会のお知らせ」のようななんでもない文書でも、こうやって照らせばなにか重大な資料みたいに見えないだろうか。
どうやって照らすか
しかし問題がひとつある。これそもそもどうやって光を当ててるんだろうか。まずはシンプルに、書類に帯状に光を当てるやり方を試してみたい。
そのためにこんな方法を考えてみた。
照らしたい紙の上に透明の板を浮かべ、そこに光のスキマを作るための紙を置いて、全体を上から照らすのだ。
スマホのライトで照らすと、書類が帯状に光っている。
試してみよう。
適当につくった「盆踊り大会のお知らせ」の書類を暗闇に浮かび上がらせてみる。
おお。
なかなかよいのではないか。盆踊り大会で何か不正があったかのような感じだ。
書類を傾けたり、タイトルを少し見にくくするのもいい感じだ。極秘資料っぽい感じがでる。
適当につくった不採用通知はどうか。
悪くない。
これについては、なにか事件があったというより、自分の人生に暗い影が落ちたという暗示のようだ。
何にしろ、書類の目立たせたい部分を浮かび上がらせることによって劇的にする効果がある。
文書の束を抽象的に照らす
NHKが入手した文書の一群をまずぼんやり照らすというのもよくある。
たとえばこういうふうに文書が何枚かあったとすると、
こんなふうだ。これまで明らかにされて来なかった資料っぽくなった。
やってみて発見があったのだが、手前から奥にむかって全体的に照らすのはあまりよくない。
間違ってフラッシュ炊いちゃったみたいになる。あくまで一部だけが浮かび上がっているのがいい。
こういうのもある。NHKから全国の医療関係者にアンケートを送って、回答があったうちの一部という感じだ。過酷な実情が書かれているに違いない。
これもありそう。ただし、引いた全体図はこんなである。
ふにゃふにゃの突っ張り棒を2本のばしてその上にアクリル板を載せている。NHKスペシャルの撮影風景がどんなかは知らないが、こうでないのはわかる。