鑑定結果を待つドキドキが楽しい
自分で作った装置なのに、じゅうまん、ひゃくまん……と読み上げられた段階で「こ、これは高額だ!」とドキドキしてしまう。
設定次第で高額結果だけを出すことも出来るので、家じゅうのものを国宝級にしてしまうことも出来る。作られたお宝御殿の誕生である。
テレ東系列で放送されている、なんでも鑑定団が好きだ。
日曜日のお昼にぼんやり再放送を見るのが最高の休日の過ごし方だ。
中でも鑑定額を発表するときのあのドキドキ感が良い。
一度でいいから自分も鑑定額を発表する体験をしてみたいと思っていたが、それならいっそ作ってしまえばいいことに気付いた。
鑑定額を発表するための装置があれば、いつでもオープン・ザ・プライスし放題ではないか。
「開運!なんでも鑑定団」は25年以上も続いている長寿番組で、見たことがある人も多いだろう。
僕は結構好きで見ていて、地味ハロウィンでコスプレもした。
鑑定団に自信満々で出たのにやらかした人の仮装です #地味ハロウィン pic.twitter.com/WQXW8vbsOx
— 爲房新太朗 (@stamefusa) October 27, 2018
様々なお宝が鑑定されていくわけだが、なんといっても注目は鑑定額が発表される場面である。
わからない人は「なんでも鑑定団 値段」の画像検索結果を見てもらえればと思う。
いち、じゅう、ひゃく……と、徐々に鑑定額が明らかになっていきドキドキ感が増していく。
数百万円と高額な結果だったときは、おっ!と思わず声を出してしまうほどだ。
このドキドキ体験を味わうには、このような項目が実現出来ればいいだろう。
・数字が何桁もランダムで表示されていて、徐々にいくらか分かる
・桁ごとの数字がわかると同時に、いち、じゅう、ひゃく……と高い声で桁が読み上げられる
これを今回は作っていこう。
電子工作で数字を表示をしたいとき、様々な方法がある。
液晶ディスプレイに表示したり、電光掲示板を使うという手もある(電光掲示板は当サイトでもライター斎藤公輔さんが本格的に作っている → 極めろ!電光掲示板)。
そんな中でも今回は一番ベーシックな7セグメントLED(7セグLED)を使いたい。こういうやつである。
タテヨコの線を光らせることで、数字を表現するLEDだ。
買ったものは斜めの線やドットもあるので正確には16セグLEDというが、今回は数字の表示しかしないので7セグと呼んでいく。
間が空いているのは、時刻の「:」用のLEDを付けるためのスペースだ。
このキットは時刻を7セグで教えてくれる、時計のキットだったのだ。もちろん今回は使わないでおく。
普段モーターを動かす工作が多いので、光らせる工作は試してみるだけで楽しい。
色々と光らせて見て遊ぶだけで時間が過ぎてしまった。
余談だが、筐体を作るときに3Dプリンターが欲しくなる。
当サイトの工作をやるライターの方がいつの間にかみんな3Dプリンターを持っていて、きれいな見た目で作るようになっていた。
以前のデイリーだとライターならみんな持っているグッズは干し網だったが、今は3Dプリンターがその立場に収まっていないか。
見た目が出来たので、あとは鑑定額を発表するときの音声だ。
テレワーク用に買ったマイクがここで活かされるとは。
ピッチを変更して声を高くしたら、結構それっぽくなったぞ。
完成したところで、早速鑑定結果を発表してみよう。
僕が5年くらい前にろくろ体験で焼いた皿である。古伊万里でも紀元前の中国で焼かれたものでもない。
「いい仕事ですねぇ~」とは特に言われなさそうな皿だが、普通にカレーを食べるときなどに重宝している。
これの鑑定額を発表してみると、このようになる。
想像以上の値がつくので面白い。
値段はランダムに出るようになっていて、5万円以上なら歓声が上がるがそれ以下だと笑いが起きてしまうようにしている。
これを使えばなんだってお宝のようになってしまう。
夢中になって鑑定額を発表し続けていたが、おまけ要素として目覚まし時計のアラーム代わりにしてみた。
鑑定結果が気になってしまうので、案外起きてしまうかもしれない。
時計業界は鑑定結果表示機能付き目覚まし時計を検討してほしい。
自分で作った装置なのに、じゅうまん、ひゃくまん……と読み上げられた段階で「こ、これは高額だ!」とドキドキしてしまう。
設定次第で高額結果だけを出すことも出来るので、家じゅうのものを国宝級にしてしまうことも出来る。作られたお宝御殿の誕生である。
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