君たちはどうピーマンを食べるか
家庭菜園をやっている畑に行ったら、母親が植えたピーマンがたくさんできていた。
今でこそ独特の苦みが好ましいのだが、子供の頃に苦手だったからなのか、ピーマンを使った料理というものを余り知らないで育った。どうしようかなと毎年迷う。
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ピーマンといえば、やっぱり肉詰めだろうか。青椒肉絲は切るのが大変だし、焼肉のときはいつのまにか焦げている。
だがピーマンの肉詰めという料理は、挽肉だけで作るハンバーグよりも工程が多いし、焼いているときに肉とピーマンが離れてしまったり、中心まで火が通らなかったり、意外と苦労が多いもの。
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そこで思いついたのが、挽肉を炒めてから生のピーマンに詰めるという発想である。焼いたスパムなどを生のピーマンに乗せて食べるとおいしいし。
よし、やってみよう。
「生ピーマンの肉詰め」を作る
まずは冷蔵庫から挽肉を取り出して、適当なスパイスや野菜と炒める。タコス用の具を作るイメージでいいだろうか。
メキシコ風でもタイ風でもイタリア風でも、好きに作ればいいと思う。
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あっという間にできあがり。
挽肉を捏ねる必要もないし、小麦粉をパタパタやる手間もない。
これは素晴らしい料理なのでは。
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うまいだろうなと思いながら食べたのだが、やっぱりうまかった。
パリっとした強い食感の生のピーマンと、濃いめに味付けしたスパイシーな肉の相性が素晴らしい。これぞパリピ。
もちろんビールとの相性は最高だろう。この生ピーマンで生ビールをグイっといきたいが、生ビールってなにが生なんだろう。
具をのせて食べるというフォーマットはタコスと同じだが、こちらは生地部分が生野菜なのでカロリーオフ。今後はタコスパーティーにも生ピーマンを用意すべきだ。
「生ピーマンの肉詰め焼き」を作る
まだ材料がたくさんあるので、今度は生ピーマンの肉詰めを焼いてみよう。
耐熱皿にピーマンをきっちり並べて、こぼれることを気にせずモリモリと具を盛って、チーズを乗せてトースターでチン。
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「生ピーマンの肉詰め焼き」、生なのか焼きなのかややこしいが、これがまたうまかった。
加熱されたことでピーマンが熱々になっているのだが、まだパリパリ感はしっかり残っていて、熱いのに生食感という食べたことのない料理になっている。パリピが熱い。これを生の挽肉で作ったら大惨事なので、先に火を通して正解だ。
ここまで書いてから「生ピーマンの肉詰め」で検索したら、案の定いっぱい出てきたけど、それらは見なかったことにする。パリっといこうぜ!