デジタルリマスター 2023年8月4日

ネギで作った流しそうめん(デジタルリマスター)

蒸し暑い夜が続くと、真夜中に、突然「そうめんが食べたい」と思うことがある。あの細い麺をするするっと、かっこみたい。特に書き仕事などしているときだ。

そしてなぜかそんなときに限って「ふつうにザルに盛って食べるんじゃなく、流しそうめんがしたい」などと突拍子もないことを考えたりする。都会の片隅で真夜中に仕事という、自由のままならない環境にあると、人はより強く奔放さを求めるものなのだろうか。

とにかく、活きのいいそうめんを食べたいと思い、真夜中にシステム構築してみることにした。寄り目で見ていただきたい。

2007年7月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。(動画インタビュー)

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薬味じゃない、インフラだ

そのシステム構築の材料とは、ネギである。

突然この人は何を言い出したんだと、いぶかしがらないでほしい。それにはちゃんと訳がある。

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6本。買いすぎ。

ある日、ネギを洗っていて、「ネギはホースやパイプの代わりになるな」と気づいた。ネギの片端から水を注入すると、すんなり反対側に水が通っていく。

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上から水を流すと、
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わかりづらいが反対側から水が出て行く。

ってそりゃあんた、当たり前の話なんだが、妙に納得というか、感動に近いものを感じてしまった。で、当初は企画を「ネギでホースを作る」で行こうと思っていたのだが、「継ぎ目をどうする」という難問がクリアできず、そのままとなってしまった。読者の方にはどうでもいい試行錯誤である。

そのことが頭にあって、今回のそうめんインフラのリソースは「ネギ」にしてみようとなった訳である。これなら夜中でもこぢんまりと部屋の中で流せそうだし、筒型の形状を利用できるし、そのまま薬味としても使えて無駄がでないって寸法だ。いいことだらけだ。ちょっと小さいことを除けば。

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ネギを適当な長さに切り、おなかを裂いておく。
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鉄骨は、コンビニ袋に入っていた、わりばし。
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紐でゆわえつける。この時点で、何をしようとしていたかわからなくなる。
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橋脚の高さを微調整。この時点で、何をしようとしていたか思い出す。
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樋(とい)=ネギの幅も微調整。
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こういうユニットを、段違いにおいていけば、いいはず。

微調整に次ぐ微調整ですっかり食欲を忘れたころにできたのが、こちら。「ネギ製 流しそうめんプラントシステムVer.1.0」である。ではさっそくそうめんをゆでてこよう。

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せめてそういう名前にしないと情けない、という外観。

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