高槻駅-島本駅間のねじりまんぽ
さて、続いてのねじりまんぽは、先ほど訪ねた茨木市のお隣、高槻市だ。そこにある高槻駅から島本駅の間にも、ねじりまんぽが現存しているという。
こちらも先ほどと同じように、線路に沿ってねじりまんぽを探していこう。それでは、いざ出発。
茨木では住宅街に阻まれてなかなか線路に近づく事ができなかった。こちらも線路の側を歩く事はできないが、線路から少しだけ離れた位置に、線路と平行に走る道路が通っているので迷う事は無い。
また道路の周囲には、古い民家がぽつぽつ見られ、ただ歩いているだけでも結構楽しいものである。故に単調になりがちなねじりまんぽの探索も、それほど苦痛には感じなかった。
茨木にも普通の煉瓦トンネルがいくつか残っていたが、ここにもまたそれがあった。しかもこちらのものは茨木のものより状態が良い。交通量が少ない為だろうか。
また、茨木の煉瓦トンネルは、両サイドをコンクリート・トンネルによってサンドイッチにされていたが、こちらは片面のみしかコンクリート・トンネルが接続されていないので、セクシィなポータル部分までまじまじと観察する事ができる。
量も負けてはいない。茨木付近ではほぼ全てのトンネルに煉瓦造のトンネルが残されていたが、こちらもまた同様だ。次に見つけたトンネルも、やはり煉瓦造であった。
いやはや、素晴らしい。先ほどのものも状態が良かったが、こちらはそれよりさらに良い。大きな汚れも損傷も無く、放射状に伸びる直線がくっきり見える。この周囲は畑に囲まれており、車の往来がほとんど無い為だろう。
しかし、何という美しさ。ねじりまんぽの螺旋模様も良いが、普通の煉瓦トンネルの放射模様もまた捨てがたい。
隣の茨木と言い、この高槻と言い、東海道本線には何でこんなにも煉瓦のトンネルが残されているのだろうか。凄い区間だ、この辺りは。泣けてきてしまうよ、私は。
う~ん、なかなかのねじりまんぽである。傾斜の角度がそれなりにあり、しっかり渦を巻いて闇に吸い込まれていくねじれっぷり。煉瓦の色も多様で、面白みがある。
雨水が染み込んだのだろうか、煉瓦が少々汚れているのが珠に傷だが、それもまた味と思えば悪くない。
これなら例のアレも、なかなかキマるんではないだろうか。
高槻駅-島本駅間のねじりまんぽ | |
ねじれ度 | ★★★☆☆ |
保存良好度 | ★★☆☆☆ |
江頭ボン度 | ★★★☆☆ |
高槻駅-島本駅間のねじりまんぽ位置図