風と共に去りぬらんぷ亭
まずは神戸らんぷ亭。近くの大学に通っていたので、下の画像にある水道橋店でときどきカレーとサラダのセットあたりを食べた。
2009年12月の画像を見るとすでに100円引きという身を切るようなセールをやっている。この頃から業績は微妙だったのかもしれない。
ちなみに2015年7月末に完全閉店したらんぷ亭だったが、同年の9月10日に銀座らんぷ亭として再オープン。しかし2017年4月28日に再び閉店し、僕らのおなかを支えてくれたその歴史が終わった。
ちなみに現在、その店舗の多くは横浜家系ラーメン壱角家になっている。
67歳が生んだ180円ラーメン店も力尽きる
次はびっくりラーメン一番。税抜180円というまさかの価格でラーメンを提供した捨て身のラーメンチェーンだ。
関西のお店が多かったのもあって1回しか行っていないが、新卒で入った会社の研修中に足を運び、180円の価格に文字通りびっくりした。
味は「そこまでおいしくなかったけれども、180円なら許す!」だったなぁ。
しかし急激な出店政策にともなう人員の不足、競争激化による売上の低迷等により、経営収支が悪化。吉野家に買収された揚句、2019年8月に事業を廃止した。
なおこれは2009年9月の画像。つまり閉店後の姿だが、Googleストリートビューは2009年以前の画像を探すのがきつく、これを見つけるのが精一杯だった。
ちなみにこのびっくりラーメンだが、生涯起業に挑戦し続けた67歳で初めて成功した、一世一代のホームランとも言うべきお店だったそうだ。
いざこざだらけで終わったバルチックカレー
さらにはバルチックカレーである。こちらも大学の近くにあったので当時何度か食べた。味はよく覚えていないがまあまあおいしかった気がする。2010年1月当時の店舗がこちら。
しかし出資金詐欺絡みでチェーンは解散し、他社や個別で運営する店だけになった。最後の一軒として芝公園店が残っていたが、2018年に閉店してしまった。
ちなみにチェーン最後の一軒を巡る記事を書いたとき、芝公園店にアポを取ったのだがNGだった。閉店が迫っていた影響もあったのかもしれない。
ファミレスと言えば、すかいらーくだった
郊外型ファミリーレストランの先駆けとして、ファミレスの代名詞的な存在として、僕らにちょっとしたごちそうを提供してくれた、すかいらーく。
だがここはGoogleストリートビューでは見つけられなかった。2009年10月29日の全店閉店というのが微妙な時期だったらしい。
こうやって世界はあっけなく次に進む。
行きたかったぞ吉野家一号店
築地にあった吉野家一号店もいまはなくなった。1926年に開店し、2018年10月6日の築地市場の閉場と同じ日に幕を下ろしたのだ。こちらは2016年11月の様子である。
脂身の多い牛肉を盛り付ける「とろだく」や、通常より更に熱々のご飯で牛丼を提供する「あつしろ」など、現在は提供店舗がない裏メニューが存在していた。
ちなみに築地市場跡の姿を見たことがない人も多いだろうし、2020年2月時点の画像を載せておこう。なんにも無くなった。こうなる前に行けば良かったなぁ吉野家一号店。
富士そば1号店は渋谷にある
ちなみに筆者の住む渋谷には、富士そば1号店があった。実は富士そば発祥の地なので、今でも渋谷には数多くの店舗がある。
それは渋谷センター街にほど近い、歓楽街のど真ん中にあった。2009年11月時点の様子だ。
無骨な姿の店舗で中は恐ろしく狭く、6人も入ればいっぱいだったが、雰囲気が好きで僕もときどき通っていた。
富士そばの「富」の字もいまとは違う。若者の街で不思議な雰囲気を醸し出していた渋谷の番人は、2016年1月31日にその役目を終えた。
次ページでは飲食以外のチェーンやその他の建造物を見ていこう。