「こけし」で何かしたいという変わらぬ気持ち
コケ玉は以前、この記事でそれらしきものを作ったことはあるが、すっかり作り方を忘れた。しかも「こけし」の形に、となると不安しかない。
なので最初は思いっきり逃げ、本物のこけしにコケが生えたっぽくしてみることにした。本物が頓挫したときの保険だ。こんなに頼りない保険ってあるか。
上の記事のとき、実はもう1本予備として買っていたのだが、それはこんな風にあしらって某所に出し、ボツ企画となっていた。今日はそれを再利用する。
まずは目鼻を取り去り、地の色を塗り直し、コケらしいジオラマ用植栽を用意する。
もうおわかりですね?ボンドでこけしの表面に貼り付けていくのです!それだけです!
うーん、こけしにコケっぽいものをまぶしただけではさすがに記事にならないな、と。よっこらせ。
今のは重い腰を上げた音である。本物のコケ玉を使ったコケこけし、略して「コケし」を作る準備を始めようか…。
じゃあ、まずは犬の散歩に行くかな。
コケを買うのももったいない気がするので、この季節、そこらにじゃんじゃん生えているであろうコケを、犬とともに採取しに出た。
やはり、道路っ端にぽこぽこ生えている。各所からめぼしいコケを、少しづつ拝借しよう。
ちなみに、このどこにでも生えているモコモコしたコケはギンゴケというそうだ。都会でも畑でもどこでも強く生きられるため、その生態を調べて大気汚染対策や宇宙生理学に活用しようという研究もあるとか。グレイと薄っすらつながってきたが、宇宙の話はここまでだ。
そして解説にならい、近所のホームセンターで最低限の一式を買ってきた。主に「けと土」と「赤玉土」を混ぜて丸く固め、中に植物を入れる場合は培養土を入れる、とあった。
霧吹きで土をじゅうぶんに湿らせながら、ダンゴ状に丸めて、中央にくぼみを作ってお椀型にしていく。
これからちょい厚みのあるコケを貼り付けるので、頭の土を剥がして少し小さめに調整した。
そしていよいよコケを貼り付けていく。
コケにもある程度の土がついているので、ペタペタとけっこう楽に付いてくれる。
コケの生育具合で頭と胴体に分けた。あまり育ってない短毛は、多肉植物を目立たせるため頭に。少々成長したのは胴体に。
慣れない土いじりで試行錯誤だったが、なんとかこけし状に形作れた「コケし」が、これだ!
コケしはどこまでも多くを語らず、黙するのみである。当たり前だ。よく見たら少しづつ前進していた、とか怖すぎるじゃないか。
さて、先に作った「コケし・フィギュア版」も並べてみよう。
ジオラマ植物を頭に植えてみたが、ブチギレて頭から蒸気を噴出したみたいになってこれも怖かった。
結論として、こけしをコケで覆うととにかく怖くなることが明らかになった。せめて怖さを鎮めるため、毎日の水やりは欠かさないようにしたい。
まとめ
これを機会に、コケし作りがこの時期のブームにならないかしら、と思わないでもない。みんなもうちでいろいろなコケしを作って、漫才とか通信とかさせてみよう!
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