こうやってバッグを引っ掛けてやろうと御考えになりました
きっかけは、連載させていただいていたフェリシモさんの「妄想商品化道場」のネタだった。面白いバッグハンガーを作ってたもれというお題である。
採用にはならなかったが、それから幾星霜。記事案に四苦八苦していた私はそのことを思い出し、担当石川氏に相談すると、いいですねーという返事と共にすかさず「お釈迦様が蜘蛛の糸を垂らしてるとか…」
それだ!即採用だ、キミ。かわいいもんを作ってる場合ではなかった。もうこの形状からはその絵しか思いつかない。小説「蜘蛛の糸」で慈悲の糸を罪人カンダタに向けて下ろす、そのシーンである。糸にしてはぶっといが…
そうと決まれば早速ありがたい造形に取り掛からせていただこう。ところでバッグハンガーのなんたるかを、ざっとここで説明しておきたい。
お気付きの方もいらっしゃるだろうが、蜘蛛の糸、にしては腕が太すぎる問題が出てきた。でももうとにかくこの上にお釈迦様を乗っけさせていただきたい、その絵が見たい、その一心で作り始めたのでございます。
ハァ、ハァ、全然終わらん。ただでさえ人体作るの苦手なのに小さいお釈迦様を作るなんて、どんな業(ごう)だこりゃ。
緻密に丁寧にと思ってやってきたけれども、時間もないので粘土造形はここでいきなり終わらさせていただきます。
ちょうど、壊れた缶バッジから取った丸い板パーツが家にあったので、後光にしよう。罰当たりか、もったいない精神か。
終わったらニスを塗って、接着剤で組んで完成である。
携帯性を割と無視した、「蜘蛛の糸バッグハンガー」が誕生でございます。
打ち合わせ中も、落ちることなくゆらゆらとゆれるばかりでございます。
やがて話が終わると、私はそのバッグハンガーをしまい、店をあとにしました。少々邪魔にも感じるバッグハンガーでございました。
まとめ
粘土造形に時間がかかり、お釈迦様作って終わりとなってしまったが、機会があればクモザルとかクモヒトデとかもモチーフにしてみたいかもしれない。
【告知】
いよいよ再来週末の6月30日(日)、私と同じく妄想的制作活動をしているあの「たいがー・りー」さんとの対バンイベントが阿佐ヶ谷ロフトで行われます。作るもん決まった感じでしたがまた先が見えなくなりました。片思い系工作、どうしよう!
妄想メイカーズ おつはたいがー
OPEN 11:30 / START 12:30
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