沼津でミズヒキガニに出会った
突然だが、沼津はいいところだ。都内から数時間で行けるし、魚はおいしいし、マリンレジャーも楽しめるし。
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沼津自体には何回か訪れたことはあったものの、まだ遊びに行けていない有名スポットがあった。それが沼津深海水族館である。昨年の夏ごろ、とうとう夢の水族館に遊びに行くことができた。
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これが噂にたがわぬすごい水族館で、初めて見る魚もたくさんいた。
その中で一番心に残っているのがこいつである。
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名前の通り水引でできているかのように細い足だけが、岩の隙間から辛うじてのぞいていた。どっかにひっかかったら簡単に壊れてしまいそうなはかなさがある。
足だけでなく全身を見てみたい…と思って少し粘ったが岩カゲから出てきてくれなかった。残念だ。
ミズヒキガニという直球でインパクトのあるネーミングと、さらにこの目で全体像を見ることができなかったくやしさもあり、帰宅してからもミズヒキガニが心に残り続けた。
そして心にミズヒキガニを飼い始めてからしばらくたったころ、偶然ダイソーでこんなものを見つけた。
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そっか、水引って100均で売っているのか。確かに最近「水引アート」なるものが流行っているのは聞いたことがある。水引は縁起物の領域から手芸の領域まで広がっていたのだ。
ミズヒキガニを作るのにちょうどいい色合わせの紅白セット。何か運命を感じ、これを使ってミズヒキガニを作ってみることにした。
水引で遊んでみる
ミズヒキガニを作る前に、まずは水引の基本的な結び方をマスターしたい。
さっそく袋から水引を取り出してみる。
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思っていたのの倍の長さの水引が出てきた。しかもくるくるときつめのクセがついていて、扱いが難しいかも。
とっても親切なことに、基本の結び方はパッケージに書かれていた。
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まずはあわじ結びをちょちょいと試してみようか。
こんだけ丁寧にレクチャーされてれば簡単でしょう、と思ったのだけど、
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もう一度丁寧に手順を確認しよう。
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基本的な結び方はできるようになってきた。
じゃあどうやってかたちを作っていこうかな。
手始めにあわじ結びを2つつなげてみるか。
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理科の教科書で見たことがある気がする。
そうだ、イカダモだ。
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基本的なユニットを2つつなげただけで生物っぽくなった。
水引って生命体を作るのに向いているのでは。そんないい予感がしてきたのでわくわくしてミズヒキガニに取り掛かった。