
【検証】「水出し」と「氷出し」で、緑茶の味はどう変わる?

去年ごろからじわじわ目にするようになった、新しいお茶の淹れ方「氷出し」。
水出し茶では飽きたらず、人間はついに氷から茶を淹れるようになったらしい。次は「蒸気出し」が流行ってもおかしくない(それはただのお茶の芳香蒸留水かもしれない)。
「水出し」でおいしくなる理由はなんとなくわかるが、氷で淹れたところで味は変わるものだろうか?
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そもそも水出し緑茶がおいしいのは何故だろう? と調べてみたところ、農林水産省のHPにこのような記述があった。
氷水などを利用して水温を0℃に近づけて緑茶を淹れると、カフェイン溶出量をさらに低減することができる。
水出し緑茶のおいしさは国のお墨付きだった。
逆に、熱いお湯でお茶を淹れると、渋味・苦味成分が溶け出しやすくなるらしい。水出し茶が「飲みやすい」感じがするのはそのためだろう。
氷出し茶については、「カフェインの量が少なくなるよ〜」という旨の記述のみだったが、実際に味わいはどの程度変わるのだろう?
同じ量の水出し・氷出し茶を作って、違いを比べてみよう。





このカラフェは1リットル入るサイズだが、困ったことにどんなに頑張って氷パズルをしても500gぶんしか入らない。
仕方がないので、氷500gに対して茶葉10gのレシピで作ることにした。
水出しと同じ比率、だが、いちどに作れる量は半分だ。
「私は大量に飲むようなお茶ではありません、丁寧に淹れなさい」と言われているようで、なんだか気後れしてしまう。



水出し茶の抽出時間も、3時間から1晩までと、なかなか幅があるようだ。なにしろ今この撮影をしているのは深夜2時なので、とりあえず「起きたら茶葉を取り出そう」くらいの気持ちで放置しようと思う。

こんな記事を書いていると「丁寧な暮らしのライター」と言われることがあるが、筆者は「早寝・早起き・朝ごはん」以外の丁寧な暮らしは全てまやかしだと思っている。
丁寧な暮らしの人が、深夜2時にカメラの死にかけのバッテリーを宥めながら、飛び散った茶葉の粉をティッシュで拭いているはずがありますまい。
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