特集 2023年4月13日

【無印良品】鹿肉/猪肉のレトルトジビエカレーがうまい

「最近急に増えたな」と思っていたが、無印良品のレトルトカレーは2023年4月現在、56種類のラインナップがあるらしい。多すぎる。AKBより8多い。

外国の見知らぬカレーたちからインスパイアされたであろう、めくるめくレトルトカレーの棚を眺めていたところ、「鹿肉」と「猪肉」を使ったカレーを見つけた。無印はついに野生の肉まで良品に変えてしまったのか。

食べる前からおいしいことが分かりつつ、食べてみたら実際めちゃくちゃおいしかったというだけのレポートです。

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの花屋。花を売った金で酒を買っている。

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そのカレーというのがこれらである。「鹿肉とマッシュルームのカレー」、「猪肉と3種の豆カレー」。日本風に言えば「ぼたん」と「もみじ」のカレーだ。

家畜に頼らない食肉として、また鹿や猪の生息数が多くなりすぎている問題への対策として、2021年から販売が開始されていたらしい。かわいいイラスト入りの特設ページまであった。

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レンジで温めるだけでジビエが食べられる。便利な時代になったものだ。カレーの棚の脇には「どうぞこちらと共にお召し上がりください」と言わんばかりのパック白米が売られていたため、今回はこちらと一緒にいただきます。
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まずは猪肉と3種の豆のカレー。猪の挽肉が入ったキーマカレーだそうで、温めるとスパイスの香りを感じる。
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「ジビエ」と言われると、獣臭さや野趣あふれる味わいを想像するが、拍子抜けするほど癖がない。噛み締めるとニチ…という食感の、ひき肉(というにはかなり大きい)は旨味豊かで、あっさりした豆の味とよく合う。食感が面白くてどんどん食べ進んでしまう。

何気なく買ったレトルトの白米だが、こちらもかなり美味しい。福井県産「ハナエチゼン」と、富山県産「てんたかく」のブレンドだそうで、程よい粘りと淡白な味わいがカレーを引き立てている。もはや欧風カレーのために生まれてきた米という雰囲気だ。

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続いて鹿肉とマッシュルームのカレー。筆者は鹿肉が好きだ。赤身ばかりでやや硬く、ぎっしりとした味わいが癖になる。冷えても美味しいのがまたうれしい。
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猪肉と3種の豆のカレーより、華やかで酸味のある味わい。トマトカレーやハヤシライスを思わせる。猪肉の方が癖があるものと勝手に思い込んでいたが、どちらかというとジビエらしい風味はこちらの方が強い。

両方とても美味しいが、いわゆる「ジビエっぽさ」を求める方は鹿肉の方をおすすめしたい。

レトルト1人前で490円(税込)と、無印良品のカレーにしてはやや値が張るが、野生の肉を狩って捌いて……という手間を考えたら安いものだ。

どちらも数量限定での販売だそうなので、見つけたら是非味わってみてほしい。

 

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余談:パックごはんのジャスミン米

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パックごはんには日本の「白米」のほか、タイ産の「ジャスミン米」も登場していた。ジャスミン米とは、タイやカンボジアで栽培されている香り米の一種で、レトルトで販売されているのは珍しい。無印良品、カレーにかける熱意がやや常軌を逸してきている。
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それにしてもジャスミンライスって、まったくジャスミンの匂いしなくないか? と常々思っていたのだが、炊き上がりの真っ白な様子がジャスミンを思わせるからこの名がついたそうだ。そのものの香りは穀物のような香ばしさがある。
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こちらは無印良品のレトルトグリーンカレーでいただいた。汁っぽい辛いカレーと、パラパラした米の相性が抜群にいい。餅は餅屋、タイの米にはタイのカレーということか。

今まで最大値だった5辛を超える辛さの「カレー レッド」なるものも発売されたそうなので、見かけた際はジャスミン米と共にぜひ。

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